たつみ演劇BOX公演＠浅草木馬館 7/15夜

三連休最終日。

ミニショー

ラスト　「江戸の夜」
これ、面白いから好きだなぁ。短いけどちゃんとストーリー仕立てになっていて、笑いどころもあって最後はカッコよく決まる。
こういうショーを作れるセンスが好きだ。


お芝居　「親子しぐれ笠」
最近作った新作のお芝居とか。
たつみさんと小龍さんの芝居が本当に良かった！唸った。染みた。
文太郎（たつみ座長）は親分（ダイヤ座長）のお嬢さんに惚れているが、なかなか一緒にさせてもらえない。
芸者お銀（小龍さん）は文太郎に惚れていて、文太郎が酒を飲んで酔った勢いで供に一夜を明かす。
文太郎が男修行の旅に出て10年後に戻ってくると、お銀は子供を連れていて、それが文太郎の息子の文吉だとわかる。

気持ちが通じ合って出来た仲ではないけれど、子まで成した二人がちょっとした意地の張り合いからいがみ合い、気持ちがすれ違い、お互い背を向け合うが、親分の説得で和解し、涙の親子名乗りとなる。
その心情描写が本当に上手いなと思った！感動の幕切れだった！

たつみさんは若くてお調子者のヤクザから、10年後には腕も立ち風貌も貫録ある大人の男に。変わりっぷりが見事。
小龍さんも、若さを売りにしていた芸者から、眉を落とし、母として生きながら年齢を重ねた顔つきにがらりと変わってた（化粧も地の色から変えたらしい。鬘も変わってた）
二人の濡れ場がまた色っぽくてさ～。お銀が文太郎の首筋から胸元に手を差し入れる。文太郎がお銀の手を掴んで見つめる。ふぉぉぉ目がたまらん！えろい！それからがばちゅー。ちょいコミカルに見せていたのも良かった。絶妙なさじ加減。

BGMに冬牡丹。

話の筋がしっかりしていると思った。出来事の前後関係に矛盾が無い（最低限のことだけど）のはもちろん、それに加えて登場人物一人ひとりの感情がきちんと積み重なっていって最後にちゃんと昇華してると思う。そこがいいんだよ！それがすごく大事なことだと思わない？片手落ちじゃダメなんだよ！両方ちゃんと出来ててほしいの私は！
最高だよ。たつみ演劇BOX。


舞踊ショー

・ダイヤ座長立ち　「傘ん中」

・たつみ座長立ち　「羅生門」～「酔って候」


・ダイヤ座長中心群舞　「風」


・ライト　「転がる石」～「青い弾丸」

・小龍　「港子守唄」
蝶々夫人の曲だった。

・たつみ座長　「裏道の花」

・ダイヤ座長女形　「二人静」


・たつみ座長女形　「みだれ髪」

・ラスト　「川の流れのように」
平安装束！しかもちゃんと直衣においかけ！こういうの好きだなー。松竹衣装らしいよー。
十二単は簡易版っぽかったけど。
扇がちゃんと六骨だったのもいいなぁ。