――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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ザ・ノンフィクション「茂山家 笑いの秘密」
2006年02月20日(月) 14:04:18
なんだかとても感動的なドキュメンタリーに仕上がっており、また今まで知らなかった千五郎家の一面を知ることが出来て、たっぷり楽しめました。
メインのテーマは、一家の頂点に立つ人間国宝・四世茂山千作と、その偉大な父に追いつき追い抜こうと奮闘する息子たちの千五郎さん・七五三さん・千三郎さん、そしてそれぞれの家族との絆を描いていたと思います。
メインのテーマは、一家の頂点に立つ人間国宝・四世茂山千作と、その偉大な父に追いつき追い抜こうと奮闘する息子たちの千五郎さん・七五三さん・千三郎さん、そしてそれぞれの家族との絆を描いていたと思います。
千五郎さんが当主・千五郎の名を襲名した後の様々なプレッシャーによってお酒に依存するようになってしまったこと。そんな経緯があったなんて、全く知りませんでした。私が千五郎家の狂言を知ったのは4年ほど前ですが、その後もまだお酒で体を壊していたことがあったそうです。
そんな千五郎さんを支え、立ち直らせてくれたのは妻の恵津子さんと息子たち。正邦さんが千五郎さんに言ったという言葉が強く印象に残りました。「こんなことで命を落としてしまっていいのか。将来、人間国宝になりたいのなら、酒をやめなさい」と。そんな意味のことを言ったらしいんですね。
この親子の絆の強さ!すごく暖かく、心強い言葉だと思います。正邦さんも将来当主の名を受け継ぐことに対するプレッシャーはあるだろうし、気持ちは分かるんだと思います。
普段私たちお客さんに接しているときの、お茶目で可愛らしいお姿の裏には、こんな苦労が隠されていたとは。大変なプレッシャーと戦いながらも、逆に私たちに笑いと元気を与えてくれていたとは。
もうもう、嬉しくてありがたくてたまらない!
昨年夏のTOPPA!最終公演。
千三郎さんの「狸腹鼓」の披きがありました。
「狸腹鼓」は井伊直弼が千五郎家に授けた、千五郎家だけに伝わるお家芸。
(野村又三郎さんが2004年に復活初演したそうだけど、これは何なんだろう?)
私はTOPPA!東京で見たのですが、面も装束も二重に付けて、しかもかなり運動量のある番組なので体力的にかなりしんどそうでした。
千三郎さんが千作さんに稽古をつけてもらっているところが映ったのですが、千作さん厳しいー!普段はやさしいおじいちゃんだけど、狂言のこととなると一変しますね。ゲキの飛ばし方がけっこう怖いです…。
千五郎さんにも稽古をつけてもらっていました。年が離れているから、千五郎さんにとっては弟であるけれども親子に近い関係なんだとか。
千三郎さんの公式サイトにもある、千作さんと裸で並んで座った背中の写真も出てきました。千三郎さん、子供の頃に2度死にかけたという話が出て、びっくり。全然知りませんでした。病気と、交通事故だったかな。今の元気なお姿と精力的な活動からはとても想像できないです。
ばぶさんの自宅の様子も出てきました。
娘さん2人、おっきくなったなぁ~。3年前のTOPPA!で見た時はまだ子供という感じだったのに、随分大人っぽくなっていてビックリしました。
そういえば去年辺り引越しされたんでしたね。噂に聞いた、自宅のお稽古場の鏡板の絵が見られて嬉しかった!かわいい鏡板だぁ~!ポップな感じの松の絵に、ばぶさんちの飼い犬がモデルの白い犬と、娘さん二人がモデルの天使が2人。他に梅が咲いたり、鳥が飛んだり、星が光ったりしています。
素敵なお稽古場です。
渡辺チカラさんのHPに、写真が載っておりました。
正邦さんの双子の男の子、虎真くん竜正くんもたくさん出てきました。奥様のみゆきさんも。久しぶりに拝見したわ~。
まだ2歳になってないよね?そんな小さい頃から装束部屋で遊ばせたり(肩衣を踏んづけたり、投げたり、刀の柄をしゃぶったり、めちゃくちゃだ!)、稽古場の舞台で遊ばせたり。二人が手にした仕舞扇が大きく見えるよ!閉じたり開いたり床を叩いたり、まだまだ只の玩具だねぇ。
千作さんは、早く稽古をつけたくて仕方がないみたい。稽古舞台で遊ぶ虎真くん竜正くんに謡を聞かせて真似させようとしたり。でもまだ真似してくれないから、お稽古は早いかな。
最後のほうでは、盆踊り大会のマサヨシサンバも見られてラッキー!
やっぱりゴロさん最高!!!!
こういう出し物では、やっぱりエンターテイナーだなと思います。お客さんの一部が呆然としていたのがウケたわ(笑)
そういや童司が泣いてたシーンがあったけど、あれが何だったのか解説は無かったなぁ…。
もっぴが横で「俺らには茂山の血が流れてるんだ」みたいなことを言って励ましていた。
そんな千五郎さんを支え、立ち直らせてくれたのは妻の恵津子さんと息子たち。正邦さんが千五郎さんに言ったという言葉が強く印象に残りました。「こんなことで命を落としてしまっていいのか。将来、人間国宝になりたいのなら、酒をやめなさい」と。そんな意味のことを言ったらしいんですね。
この親子の絆の強さ!すごく暖かく、心強い言葉だと思います。正邦さんも将来当主の名を受け継ぐことに対するプレッシャーはあるだろうし、気持ちは分かるんだと思います。
普段私たちお客さんに接しているときの、お茶目で可愛らしいお姿の裏には、こんな苦労が隠されていたとは。大変なプレッシャーと戦いながらも、逆に私たちに笑いと元気を与えてくれていたとは。
もうもう、嬉しくてありがたくてたまらない!
昨年夏のTOPPA!最終公演。
千三郎さんの「狸腹鼓」の披きがありました。
「狸腹鼓」は井伊直弼が千五郎家に授けた、千五郎家だけに伝わるお家芸。
(野村又三郎さんが2004年に復活初演したそうだけど、これは何なんだろう?)
私はTOPPA!東京で見たのですが、面も装束も二重に付けて、しかもかなり運動量のある番組なので体力的にかなりしんどそうでした。
千三郎さんが千作さんに稽古をつけてもらっているところが映ったのですが、千作さん厳しいー!普段はやさしいおじいちゃんだけど、狂言のこととなると一変しますね。ゲキの飛ばし方がけっこう怖いです…。
千五郎さんにも稽古をつけてもらっていました。年が離れているから、千五郎さんにとっては弟であるけれども親子に近い関係なんだとか。
千三郎さんの公式サイトにもある、千作さんと裸で並んで座った背中の写真も出てきました。千三郎さん、子供の頃に2度死にかけたという話が出て、びっくり。全然知りませんでした。病気と、交通事故だったかな。今の元気なお姿と精力的な活動からはとても想像できないです。
ばぶさんの自宅の様子も出てきました。
娘さん2人、おっきくなったなぁ~。3年前のTOPPA!で見た時はまだ子供という感じだったのに、随分大人っぽくなっていてビックリしました。
そういえば去年辺り引越しされたんでしたね。噂に聞いた、自宅のお稽古場の鏡板の絵が見られて嬉しかった!かわいい鏡板だぁ~!ポップな感じの松の絵に、ばぶさんちの飼い犬がモデルの白い犬と、娘さん二人がモデルの天使が2人。他に梅が咲いたり、鳥が飛んだり、星が光ったりしています。
素敵なお稽古場です。
渡辺チカラさんのHPに、写真が載っておりました。
正邦さんの双子の男の子、虎真くん竜正くんもたくさん出てきました。奥様のみゆきさんも。久しぶりに拝見したわ~。
まだ2歳になってないよね?そんな小さい頃から装束部屋で遊ばせたり(肩衣を踏んづけたり、投げたり、刀の柄をしゃぶったり、めちゃくちゃだ!)、稽古場の舞台で遊ばせたり。二人が手にした仕舞扇が大きく見えるよ!閉じたり開いたり床を叩いたり、まだまだ只の玩具だねぇ。
千作さんは、早く稽古をつけたくて仕方がないみたい。稽古舞台で遊ぶ虎真くん竜正くんに謡を聞かせて真似させようとしたり。でもまだ真似してくれないから、お稽古は早いかな。
最後のほうでは、盆踊り大会のマサヨシサンバも見られてラッキー!
やっぱりゴロさん最高!!!!
こういう出し物では、やっぱりエンターテイナーだなと思います。お客さんの一部が呆然としていたのがウケたわ(笑)
そういや童司が泣いてたシーンがあったけど、あれが何だったのか解説は無かったなぁ…。
もっぴが横で「俺らには茂山の血が流れてるんだ」みたいなことを言って励ましていた。
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コメント
波華さん、ご無沙汰しております。柏木ゆげひです。
「茂山家 笑いの秘密」、そんな番組があったのですか!
ぜんぜん知りませんでした。波華さんのレポを読んでいると
本当に面白そうで…知らなかったのが悔しいです。
千五郎師の当主名襲名に関するプレッシャーの話だとか、
千三郎師の『狸腹鼓』の稽古のこととか。ああ、見てみたいです。
『狸腹鼓』についてですが、『狸腹鼓』という狂言の曲は
実際にはそれぞれ各流各派別々のものが伝わっているようです。
俗称「彦根狸」は確かに千五郎家のみの曲ですけれど。
TOPPA!FINALを見に行く前に調べてみました(笑)
http://blog.funabenkei.daa.jp/?eid=193057
「茂山家 笑いの秘密」、そんな番組があったのですか!
ぜんぜん知りませんでした。波華さんのレポを読んでいると
本当に面白そうで…知らなかったのが悔しいです。
千五郎師の当主名襲名に関するプレッシャーの話だとか、
千三郎師の『狸腹鼓』の稽古のこととか。ああ、見てみたいです。
『狸腹鼓』についてですが、『狸腹鼓』という狂言の曲は
実際にはそれぞれ各流各派別々のものが伝わっているようです。
俗称「彦根狸」は確かに千五郎家のみの曲ですけれど。
TOPPA!FINALを見に行く前に調べてみました(笑)
http://blog.funabenkei.daa.jp/?eid=193057
ようやく波華さんのHPがわかってお邪魔することができました(^_^;)。今後ともよろしくお願い申し上げます。
たしかにもっぴーと童司くんのシーンは前後のつながりからも浮いてるし説明もないしで、「?」でしたよね。
やっぱり「釣狐」の披きが決まってプレッシャーと戦う過程で見せた涙?とかなんでしょうか。
また水曜日「伝統の現在’」を見た後にでもお邪魔しようと思います。では。
たしかにもっぴーと童司くんのシーンは前後のつながりからも浮いてるし説明もないしで、「?」でしたよね。
やっぱり「釣狐」の披きが決まってプレッシャーと戦う過程で見せた涙?とかなんでしょうか。
また水曜日「伝統の現在’」を見た後にでもお邪魔しようと思います。では。
>ゆげひさん
そうなんです。とてもよい番組でした。ですが、関東圏のみの放送だったそうで、ゆげひさんのところでは見られなかったのではと思います。
せっかくのよい番組なので、全国放送してくれればよいのに。日を改めて放送してくれるといいんですが。
「狸腹鼓」について、ご説明ありがとうございます。「彦根狸」という俗称はどこかで見たことがあるような気がします。
野村万蔵家では「加賀狸」と通称するのですか!なるほど!彦根と加賀と、地名で区別するんですね。
また、敬意を払うという意味で全く同じではなく少し演出を変えるというところも面白いですね。
歌舞伎で上演する松羽目もの(能の番組を元にした演目)で使う揚幕が、能に敬意を払って五色を逆にした揚幕にしているというエピソードを思い出しました。
私は揚幕の五色の順番まで覚えていないので、見ていても気付きませんでしたが…(^^;
そうなんです。とてもよい番組でした。ですが、関東圏のみの放送だったそうで、ゆげひさんのところでは見られなかったのではと思います。
せっかくのよい番組なので、全国放送してくれればよいのに。日を改めて放送してくれるといいんですが。
「狸腹鼓」について、ご説明ありがとうございます。「彦根狸」という俗称はどこかで見たことがあるような気がします。
野村万蔵家では「加賀狸」と通称するのですか!なるほど!彦根と加賀と、地名で区別するんですね。
また、敬意を払うという意味で全く同じではなく少し演出を変えるというところも面白いですね。
歌舞伎で上演する松羽目もの(能の番組を元にした演目)で使う揚幕が、能に敬意を払って五色を逆にした揚幕にしているというエピソードを思い出しました。
私は揚幕の五色の順番まで覚えていないので、見ていても気付きませんでしたが…(^^;
>闖入者さん
こんにちは!こちらでは初めまして。ようこそお越しくださいました。
童司くんのこと、私も「釣狐のことかなぁ」と何となく想像しては見たのですが、謎のままですね。
一年間外国を放浪していた時期に、狂言を続けることについていろいろ考えたという話もありましたから、やっぱり将来について思うことはあるんだろうなぁと思いました。
船橋のダッシュ公演、観に行かれるのですね。感想お待ちしています~!
こんにちは!こちらでは初めまして。ようこそお越しくださいました。
童司くんのこと、私も「釣狐のことかなぁ」と何となく想像しては見たのですが、謎のままですね。
一年間外国を放浪していた時期に、狂言を続けることについていろいろ考えたという話もありましたから、やっぱり将来について思うことはあるんだろうなぁと思いました。
船橋のダッシュ公演、観に行かれるのですね。感想お待ちしています~!
関東圏のみの放送なんですか。
千五郎家は関西の家なのに~(笑)
全国(せめて関西圏だけでも)放送希望です!
和泉流なんて、元々山脇派(→狂言共同社)と
三宅派と野村又三郎派が寄り集まって、とりあえず
流儀としての形を整えたという歴史的推移がありますから
『狸腹鼓』となると、それぞれ全く違う気がするんですが。
松羽目ものの歌舞伎は見たことがありませんが、
幕の色が逆なんですか! 面白いですね~。
正月に見た文楽の『寿式三番叟』ではどうだったのだろう…?
覚えてません…。
でも能楽堂によっても揚幕の色の順って違う気も(笑)
千五郎家は関西の家なのに~(笑)
全国(せめて関西圏だけでも)放送希望です!
和泉流なんて、元々山脇派(→狂言共同社)と
三宅派と野村又三郎派が寄り集まって、とりあえず
流儀としての形を整えたという歴史的推移がありますから
『狸腹鼓』となると、それぞれ全く違う気がするんですが。
松羽目ものの歌舞伎は見たことがありませんが、
幕の色が逆なんですか! 面白いですね~。
正月に見た文楽の『寿式三番叟』ではどうだったのだろう…?
覚えてません…。
でも能楽堂によっても揚幕の色の順って違う気も(笑)
はじめまして。関西在住のアココと申します。
いつも楽しくROMさせて頂いてます。
千五郎家メルマガでこのテレビ番組放送を知って、気になっていたのですが、こちらでこんなに詳しくレポして頂いて、喜び驚いています。ありがとうございました。
伝統芸能に携わるお家ならいろいろなエピソードがあるのでしょうが、怖いくらい鋭い切り口で見せられているようで、少々びっくりしています。
おとなしく気長に、関西圏の放送を待ちたいと思います。 では。
いつも楽しくROMさせて頂いてます。
千五郎家メルマガでこのテレビ番組放送を知って、気になっていたのですが、こちらでこんなに詳しくレポして頂いて、喜び驚いています。ありがとうございました。
伝統芸能に携わるお家ならいろいろなエピソードがあるのでしょうが、怖いくらい鋭い切り口で見せられているようで、少々びっくりしています。
おとなしく気長に、関西圏の放送を待ちたいと思います。 では。
>ゆげひさん
私も、なぜ関東圏のみの放送なのか、不思議に思っています。
でも今までは関西圏のみの放送が多かったですからね~(笑)
能楽堂によって揚幕の色の順番が違う!?それは初耳!
私も今後チェックしてみます~
>アココさん
こんにちは。初めまして!書き込みありがとうございます。
今までの、親しみやすくてアットホームな雰囲気、という面ではなく、全く違う面からのアプローチにドキリとするところも多かったです。
とても貴重な番組だったと思います。全国で放送されることを願います!
>くねこさん
こんにちは!
渡辺チカラさんのHPは偶然見つけました。お役に立ったようでよかったです。
双子ちゃんの初舞台、楽しみですよね~あと2年くらいですよね。きっとアッという間でしょう。わくわく!
私も、なぜ関東圏のみの放送なのか、不思議に思っています。
でも今までは関西圏のみの放送が多かったですからね~(笑)
能楽堂によって揚幕の色の順番が違う!?それは初耳!
私も今後チェックしてみます~
>アココさん
こんにちは。初めまして!書き込みありがとうございます。
今までの、親しみやすくてアットホームな雰囲気、という面ではなく、全く違う面からのアプローチにドキリとするところも多かったです。
とても貴重な番組だったと思います。全国で放送されることを願います!
>くねこさん
こんにちは!
渡辺チカラさんのHPは偶然見つけました。お役に立ったようでよかったです。
双子ちゃんの初舞台、楽しみですよね~あと2年くらいですよね。きっとアッという間でしょう。わくわく!
初めましての方はぜひ自己紹介を。
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