「花よりもなほ」

土曜夜に歌舞伎座へ出かける前に時間が空いたので、前から見ようと思っていた映画「花よりもなほ」を観てきました。
有楽町で見たんですけど、隣が公開初日の「DEATH NOTE」の上映館で。
ものすごい賑わいでした。
私もいずれ観にいこうっと～。漫画面白いんだよねぇ。あの可愛いリュークの声が獅童さんなんだって。獅童さんてホント、テレビではマルチに活動してる人気者だよね。

映画のほうは、なかなか面白かったです。ユーモアにあふれつつほろりと泣ける良いお話でした。
出演者が個性あふれる面々で、それぞれキャラクターが良いんだよね。
岡田くんって、V6の番組を見る限りではすごく大人しそうなのに、クドカンのドラマとか映画ではいい演技を見せてくれて、すごい役者だなぁと思いますよ。決してカッコよくは無い、剣が弱くて仇討ちを躊躇する弱気な武士。
普通のやさしい人間って、みんなこんな風だよね。それでいいと思うよ私は。
宮沢りえはやっぱり綺麗。首が細すぎるのがちょっと気になるけど、しっとりとたおやかでいい雰囲気。

そのほかの役者も味があっていい。
古田新太は、思ったほど面白く弾けている役ではなかったけど、要所要所で締める重要な役どころだったような気がするな。
キム兄はおもしろいねぇ。演技を見たの初めてかも。アホキャラが似合ってたなぁ。
春になると切腹したくなる次郎左衛門の香川照之って、「功名が辻」の六平太の人だよねぇ。この人も面白かった。

それからマニアな視点だけど、江戸の風呂の仕組みがようやく分かりました。よく小説で石榴口(ざくろぐち)の説明をされるんだけど、言葉ではよく分かんなかったんだよね。絵で観て初めて分かりました。ふむふむ。
江戸の上流階級の風俗はよく時代劇で見ていたけど、庶民の風俗はめったに観られないので、そういう意味でもこの映画は面白いかも。長屋ってホントに汚いところだったんだね(^^;

それから、音楽がとてもよかったです。邦楽なんか一切使ってなくて、とてもお洒落な音楽。これ何だろう？ケルトっぽくて大好き。癒し系でいいですね。