――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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東京茂山狂言会 第12回
2006年11月15日(水) 16:52:21
11月7日(火) 脇正面
あのね。キャッチコピーに「唐相撲」「菓争」に続く、復曲スペクタクル狂言「政頼」 ってあるけど、「唐相撲」と並べちゃダメだと私は思うんです。「唐相撲」は特別に規模の大きい面白い狂言だから、それと同じくらい期待して観に行くと、「菓争」も「政頼」も趣が違いすぎてガッカリしてしまいます。
「唐相撲」って、やっぱり別格なんですよね。何度も上演しているし、4年前には全国ツアーもやったし。
「菓争」と「政頼」は、何十年ぶりかに復曲して演出も新たに上演しているのだから、それはそれで意義があることです。でもこれが、今後も再演し続けられないと「唐相撲」のようにはならないです。
というわけで、あのキャッチコピーには反対だということを言いたかったのでした。
あのね。キャッチコピーに「唐相撲」「菓争」に続く、復曲スペクタクル狂言「政頼」 ってあるけど、「唐相撲」と並べちゃダメだと私は思うんです。「唐相撲」は特別に規模の大きい面白い狂言だから、それと同じくらい期待して観に行くと、「菓争」も「政頼」も趣が違いすぎてガッカリしてしまいます。
「唐相撲」って、やっぱり別格なんですよね。何度も上演しているし、4年前には全国ツアーもやったし。
「菓争」と「政頼」は、何十年ぶりかに復曲して演出も新たに上演しているのだから、それはそれで意義があることです。でもこれが、今後も再演し続けられないと「唐相撲」のようにはならないです。
というわけで、あのキャッチコピーには反対だということを言いたかったのでした。
囃子 融
大鼓に亀井広忠さん!おお!不意打ちだ。しかも7日だけのご出演でした。嬉しいねぇ。
政頼 茂山七五三・茂山千五郎・茂山あきら・茂山千三郎・茂山正邦 ほか
地獄が不景気なので、亡者を迎えに出向いてきた閻魔王と眷属たち。政頼を攻めたてるが、「諸鳥を獲るのはこの鷹で、私に罪はない」と動じない。閻魔王が「鷹が鳥を取るところを見たい」と言いだしたので、政頼が鷹を使って雉子を狩ってみせると……。
千五郎さんの閻魔大王が可愛い…!頭が大きいので、3頭身くらいのキャラクターみたい。
眷属の尾にたちは、みんな面をしていると声と体格で判別するしかない。身長で少し分かるけどね。
雉をみんなで食べるシーンの「バリバリ」「むしゃむしゃ」「ぺろぺろ」「カリカリ」「びちょびちょ」という擬音語が面白かった(^^)こういう台詞を聞くと、地獄の鬼でも可愛いなぁと思います。
娑婆に戻りたいという政頼と、1年だけだという閻魔とのやり取りは、神鳴の最後と似ていますね。
左近三郎 茂山童司・茂山千作
猟師の左近三郎が狩に行く途中で僧と道連れになる。縁起でもない、なぶってやろうと、難題を持ちかけ、弓矢で脅したりするが、殺生の是非をめぐって問答になり、言い争いのあげく、僧に「この胸を射ろ」といわれ……。
初めて見た狂言でした。
不思議な終わり方ですね。三郎は僧を散々からかってなぶってやるのに、僧が意外にも洒落たことを言ったので、最後には仲直り。えーっ?
漁師にからかわれて苦々しい顔をする千作さんが可愛らしかったです。
水掛聟 茂山宗彦・茂山茂・茂山千之丞
隣同士の田を耕す舅と聟。舅が田を見に来ると、水がない。聟の田から自分の田に水を引いて帰った後に、聟が来て水を引き返す。また来た舅は再び水を引き返して、戻ってきた聟と口論になり、水、泥を掛合った挙げ句、ついに取っ組み合いになる。仲裁に駆けつけた妻は、板挟みになって迷うが……。
何度か社中会で観たことがあったのですが、あんまり印象に残っていませんでした。やっぱり千五郎家の役者がやると違うねぇ。面白い。こんなドタバタだとは知りませんでした。
千之丞さんの「近頃の若い者には負けん」に対し、もっぴは「近頃の年寄りには負けん」と応酬。これって絶対千五郎家のオリジナルだろうなぁ。こんな台詞が元々あるわけがない。
女房が父よりも旦那に味方して、「のぅ~愛しい人、こちへござれ、こちへござれ」と呼びかけて二人で帰っていくところ、好きですねぇ。めっちゃ甘々ですねん。
大鼓に亀井広忠さん!おお!不意打ちだ。しかも7日だけのご出演でした。嬉しいねぇ。
政頼 茂山七五三・茂山千五郎・茂山あきら・茂山千三郎・茂山正邦 ほか
地獄が不景気なので、亡者を迎えに出向いてきた閻魔王と眷属たち。政頼を攻めたてるが、「諸鳥を獲るのはこの鷹で、私に罪はない」と動じない。閻魔王が「鷹が鳥を取るところを見たい」と言いだしたので、政頼が鷹を使って雉子を狩ってみせると……。
千五郎さんの閻魔大王が可愛い…!頭が大きいので、3頭身くらいのキャラクターみたい。
眷属の尾にたちは、みんな面をしていると声と体格で判別するしかない。身長で少し分かるけどね。
雉をみんなで食べるシーンの「バリバリ」「むしゃむしゃ」「ぺろぺろ」「カリカリ」「びちょびちょ」という擬音語が面白かった(^^)こういう台詞を聞くと、地獄の鬼でも可愛いなぁと思います。
娑婆に戻りたいという政頼と、1年だけだという閻魔とのやり取りは、神鳴の最後と似ていますね。
左近三郎 茂山童司・茂山千作
猟師の左近三郎が狩に行く途中で僧と道連れになる。縁起でもない、なぶってやろうと、難題を持ちかけ、弓矢で脅したりするが、殺生の是非をめぐって問答になり、言い争いのあげく、僧に「この胸を射ろ」といわれ……。
初めて見た狂言でした。
不思議な終わり方ですね。三郎は僧を散々からかってなぶってやるのに、僧が意外にも洒落たことを言ったので、最後には仲直り。えーっ?
漁師にからかわれて苦々しい顔をする千作さんが可愛らしかったです。
水掛聟 茂山宗彦・茂山茂・茂山千之丞
隣同士の田を耕す舅と聟。舅が田を見に来ると、水がない。聟の田から自分の田に水を引いて帰った後に、聟が来て水を引き返す。また来た舅は再び水を引き返して、戻ってきた聟と口論になり、水、泥を掛合った挙げ句、ついに取っ組み合いになる。仲裁に駆けつけた妻は、板挟みになって迷うが……。
何度か社中会で観たことがあったのですが、あんまり印象に残っていませんでした。やっぱり千五郎家の役者がやると違うねぇ。面白い。こんなドタバタだとは知りませんでした。
千之丞さんの「近頃の若い者には負けん」に対し、もっぴは「近頃の年寄りには負けん」と応酬。これって絶対千五郎家のオリジナルだろうなぁ。こんな台詞が元々あるわけがない。
女房が父よりも旦那に味方して、「のぅ~愛しい人、こちへござれ、こちへござれ」と呼びかけて二人で帰っていくところ、好きですねぇ。めっちゃ甘々ですねん。
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初めましての方はぜひ自己紹介を。
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