花組芝居 「聖ひばり御殿」 10/17soir

ジャンヌ・ダルクの復権裁判に、美空ひばりの生涯を重ねて、ごちゃまぜでハチャメチャのお芝居。
16年ぶりの再演だそう。

美空ひばりの生い立ちを殆ど知らないまま観たので、話の内容で分からなかったところもあると思うんだけど、さすが花組芝居、役者一人一人の個性が効いていて、劇中の台詞にあったように、秩序のない、演芸場のような、色とりどり混ざった面白いものになってた。

会場でパンフと上演台本を買ったよー。どちらも1000円。

各務さんがちょっとお馬鹿な王様の役で、ますます2.5枚目の路線を突っ走ってるなーと思った。だけど後半には敗戦国の王としての悲しさも滲ませていてしんみり。

谷やんは3役くらいやっていて、どの役も面白かった！大活躍！女形役者の扇舞よかったなー。超イケメン風なのに方言まるだしのギャップが面白い狐もよかったなー。

大介さんは母親おきみ。女形かぁ～。男役をやったらカッコいいに決まってるのに女役で通すところがにくい。田の君の運命を良くも悪くも導いた人物として、かなりシンの役でオイシイところ。あれだけ暴れてるのに着物が全然着崩れていなかったのがさすが。

丸川くんは広島弁のヤクザだったけど、丸川くんて広島出身じゃなかったかな？丸川くんに合わせて台本の台詞が決まったのかなぁ。外国のマフィアみたいな風貌だったなぁ。初演時は三度笠に道中合羽だったらしい。

たっくんめちゃくちゃ可愛かったー！黄色い町娘風の振袖で、おかっぱで、化粧は濃いけどかわゆい。登場は三人吉三のお嬢っぽく、台詞もパロディで。黄色いレースの日傘がいいアイテム。

元祖田の君の涼くん。赤姫っぽい装束でかわいいー。おきみには「妖怪人間ベラみたい」って言われてたけど(笑)声の表情が本当に可愛らしい。どちらかというと悲劇のほうが似合いそうな。最後に、重い振袖を脱ぎ捨てて簪をはずして、浴衣一枚の身軽な体になった田の君の姿は清々しいというか神々しいように見えて良かったなぁ。しんみり。

ポン太のホイミめっちゃ笑っちゃったじゃないかぁｗｗかなり吹いたｗｗポン太はピンクの口紅を塗っていたように見えたけど、あれは子供っぽさを出すためなのかなぁ？

歌は、八代さんがいちばん上手いなぁと思った。セーヌ・フルリでもそう思ったんだけど、声の深みと響きがあって、歌い回しもいいんだよなぁ。

途中から、歌の最後に拍手が入れられるようになって良かった。最初はなんとなく拍手しづらい空気だったから…。
でもどうせならもっと盛り上げたい気もする。なんとかブラザーズのステージのところは特に。手拍子、拍手、ばんばん入れて。小夜ちゃ～んってハンチョかけちゃうぞ（むりぽ）ペンライト振っちゃうぞ（むりぽ）
幕切れの「川の流れのように」は特に、ペンライト振る演出があるといいなと思った。



翌日に、美空ひばりをうぃきってみた。
美空ひばりの生涯がちょっとだけ分かった。
舞台観る前に読めば良かった…。そうかーあの芝居のあれはこれを指してたのかーというのがいくつも分かったから。

また22日夜に観る予定。