子どものためのシェークスピア 「マクベス」

8/19soir　あうるすぽっと

加納さん演出、美斉津くん谷山くん丸川くん出演と、半分以上メイドイン花組芝居な舞台。

いつもと変わらずとっても座長らしいお芝居だった。
子供が多かったからいつも以上にそれを意識した。

だってこどものための、って言ってるんだもん。子供にも分かりやすくなってるのかと思うでしょ。でも全然そんなことなかった。
花組芝居らしい＝分かりやすくはない、ってことなんだけど、何がどう分かりやすくないのか。っていうのをいろいろ考えてみた。

まず、元々込み入った話だし言葉も難しい。配役も多い。
出演者の衣装が全員リーマンスーツ。配役に沿った衣装じゃない。
帽子やスカーフなどの小道具だけで、キャラクターを記号化。その記号で、その人が何の役かを察する必要がある。
一人が何役も演じる。同じ人が出てきても、さっきと同じ配役じゃない場合がある。
セットはほぼ全て「見立て」で、具体的なモノは無し。椅子や机や棚や冷蔵庫や洗濯機やホワイトボード。オフィスにありそうなもの、しかも思いっきり現代のものをそのまま使う。
芝居と踊りが交互に展開。話の流れを時々ぶった切る。

うん、これぞ安定のハナグミシバイな芝居。
芝居の組み立ての妙だ、といつも思うし、これが好きで私は花組芝居にハマってるんだ。
だから、人間ドラマを味わい感情移入する楽しみ方じゃないし、演出の派手さ大掛かりさを楽しむものでもない。と思ってる。

冒頭の、舞台上生着替えは誰向けのサービスなのー！？ビックリしちゃったわ。

終演後のロビーで、休演日なでーすけさんはけーん。