新春浅草歌舞伎 1/17夜

やったー！手ぬぐいゲットー！
嬉しい～初めてだよ手ぬぐい取ったの。

京鹿子娘道成寺で撒かれた、七之助くんの手ぬぐい。

「一本刀土俵入」
歌舞伎を見始めたころに歌舞伎座で観て、芝居って面白いんだなと思った最初の演目かもしれない。
「瞼の母」も書いた、長谷川伸さんの作品。現代的な人情芝居。泣けるねー。
茂平の勘太郎くん、前半は素朴で頭が少し鈍そうな相撲取り。可愛らしい。若いころの勘三郎さんにそっくりだわー。
しんだ母親の墓の前で、横綱の土俵入りを見せたい、いちずにただそれだけのために相撲取りになる修行をしている、ここが心打たれるんですわ。
お蔦さんの亀治郎さん。越中八尾の生まれ、劇中でおわら節を口ずさむ。男勝りでさっぱりしていて気味が良い。

2幕目で、ヤクザになった茂平。前半と打って変わって、キリリとした男気のある姿。勘違いから他のヤクザから喧嘩を吹っ掛けられ「以後気をつけろい」と凄んで見せたのが惚れ惚れするカッコよさ！はーいい男だ。ここが一番グッと来ました。

改めて、このお芝居は大衆演劇に合うだろうなぁと思いました。
いくつかの劇団でやってるよねぇ。まだ見たことないけど…。
観てみたいな。


「京鹿子娘道成寺」
失礼ながら、何となく心配をしていたのだけど、いらぬ取り越し苦労でした。
とっても良かった！今の七之助くんにできることは十分発揮されたと思う。
最初の烏帽子や、手拭のクドキのように、ゆっくりしたところ、重々しさやしっとりとした色気が要るところがまだ弱く、ハッとするものがないのだけど、最初の引き抜き後の手毬とか、鈴太鼓、鞨鼓など、若々しさや溌剌さが似合うところは可愛らしく生き生きとして引き込まれました。
うーん、やっぱり舞踊は楽しい！
私自身は、あんまり見た目の美しさって意識しないんだけど…
七之助くんはやっぱ顔綺麗だし、体も細くてスタイルイイし。いいよね。うっとりです。幸せ。

2月には大阪松竹座で鷺娘。こちらも大変でしょうが、頑張ってほしいね～。