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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN
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Colours of Light -Yasunori Mitsuda Vocal Collection-
光田康典
B002EBDN20


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寿初春大歌舞伎 夜の部
2005年01月15日(土) 23:22:25
冷たい雨が降る中、歌舞伎座へ1月公演夜の部を観に行きました。

チケットWeb松竹の切符引取機を初めて使いました。話に聞いてはいましたが、想像以上の便利さに吃驚。
Web申し込み時のクレジット決済に使ったカードを差し込むと、挿入後、即戻され、あれ?違うカードだったかな?と思ってるうちに画面に「発券中」の表示。印字されたチケットが出てくるまで、10秒くらいしかかかってないんじゃないですか。
画面をタッチパネルで操作することが一切無いです。「このチケットでよろしいですか」という確認画面すら出ないのが、面倒くさくなくて大変よろしい。
やるなぁ松竹!すごいシステム。
チケットWeb松竹のチケット予約サイトも、軽くて操作性がよくてとっても使い勝手がいいんですよね。
このシステムはアウトソーシングで作ったんだろうか。松竹がそんなシステム部門を持っているようには思えないが…一体どこの企業が作ったんだろう??
職業柄、気になるところ。

拍手[0回]


歌舞伎十八番の内 鳴神

新古演劇十種の内 土蜘

新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎

興行情報

鳴神
去年の歌舞伎鑑賞教室で見てから2回目。今回の鳴神上人は三津五郎さんです。
前半の、絶間姫が現れる前までの上人は、随分と威厳のある落ち着いた雰囲気で、本当に三津五郎さん?と思ったくらい。低い低い声で、言葉少なに有無を言わせぬ圧力が込められた声でした。
それが、絶間姫が死別した夫と仲睦まじく暮らしていた時の思い出を語る話に引き込まれ、さらに夫婦となりたいと言うまでの間、徐々に声の高さが上がってゆき、口調も俗っぽくなっていくのが面白いですね。
例の官能的なシーンはやっぱり何度見てもエロいですね。音楽もトーンダウンするので(もしかして無音だったかな)、人々が固唾を呑んで見守る緊張感を嫌でも感じます。
「ごくっ」という効果音が聞こえてきそうなくらい(笑)
後半の荒事は、見たのが二回目だったためか、少々インパクトに欠けました。というか、スピードを感じなかったのです。ここの荒事は、スピードで魅せるというものでは全くないんでしょうか?それとも単に2回目だったからというだけかな。
あと、歌舞伎座の3階席は花道が全然見えないので飛び六方を堪能できないのも残念でした。

土蜘蛛
能「土蜘蛛」が元になっている演目。だから舞台は松羽目だったのは当たり前といえば当たり前なんですが、八月納涼歌舞伎の「蜘蛛の拍子舞」が頭にあったので、大道具の無い舞台が妙に味気なく感じてしまいました。
「蜘蛛の拍子舞」は、土蜘蛛とかなり設定が似ているけれど、屋敷のセットと作り物の大きな蜘蛛ぬいぐるみで見せてくれたのが記憶にあるからです。

ところで、頼光役の芝翫さんの後見が芝のぶさんでした。
しかも、素顔っ!
他の演目では後見までもが化粧してますが、松羽目ものでは後見は素顔と決まっているのでしょうか。
かいがいしく世話を焼く姿を堪能できてホントよかったです~!

演目の構成が能と似ているように思いました。
前シテの頼光と侍女胡蝶と怪しい僧が出る場面。
番卒たちが今までの話の経過を語る場面。これはアイに当たるのかな。
後シテの土蜘蛛と頼光の家来たちの対決場面。
アイの場面が、実は一番良く分からなかった。番卒が話の経過を語るのは分かる。その後巫女がでてきてどーたらこーたら言ってたのが理解できなかった…(><)3歳くらいの小さな子供が出てきたのはすごく可愛かったけど。
対決場面は、能では土蜘蛛が倒されるまでやります。しかも、直立不動のまま後ろに倒れ込む仏倒れという技(?)で魅せてくれます。
でも、歌舞伎だとやっぱり決着はつかないんですねぇ。ばったりで見得を切って、幕切れ。だいぶ慣れたけど、やっぱり不思議です。なんで最後の結末を見せないんだろう?

あと、能では頼光を「らいこう」と音読みしてるのに、歌舞伎だと「よりみつ」と訓読みするんですねー。ちょっと発見。

魚屋宗五郎
ホントは見るつもりは無かったんですが。
正月2日のNHK初芝居中継でみせられて「面白そう」と思っちゃったわけで、見てしまいました。
酒を飲んで暴れる宗五郎に周りの人間が振り回されるドタバタぶりと、妹を殺された悲しさを切々と語る場面がみどころですが、とりあえずドタバタ場面を楽しんできました。
幸四郎さんが酔っ払い役をやるのは珍しいそうですね。いやぁ面白かったです。笑えました。酔って小奴の染五郎さんに「お前はすっこんでろ」とか「ちょっと男前だからって調子に乗りやがって」とか言ってるのが笑えましたね~あはは。
反則技が一つ。酔った幸四郎さんに酒樽で殴られた染五郎さんが吹っ飛んでいくときに、 鬘 ま で 吹 っ 飛 ん で た …
えぇえー!?ありえん。笑えるけれど笑いにくいハプニングだよ…。
速攻拾って隅っこで付け直してたけどね…。
驚いた驚いた。


後日、「操り三番叟」も観に行こう。
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コメント
そういえば、波華さんのHPを知ったのは去年の歌舞伎鑑賞教室がきっか
でしたね。
今回の鳴神はあの時よりエロかったです。真剣に見れば見るほどかなりのものです。
こんなに明るいところで。。あ、今ちょっとピンクの照明を想像してしまいました。
私は飛び六方を見るのに東の席にするか、芝のぶちゃんみるのに真ん中にするかで迷い
芝のぶちゃんをとりました。それでも身をのりだして、出だしだけちょっぴり。
力強く感じました。私、歌舞伎体験講座でやったんです。でもできませんでした。
リアイタしました。でも見に行ったんです。ちょと未練もありまして。
最後まで参加した人たちは(主に小学生ですが)名古屋能楽堂の稽古場で発表会。
いいなぁ。リタイアしちゃったから余計にうらやましいです。
できたら、かっこいいのになぁ。。。。

土蜘蛛のレポも参考になりました。能狂言も知っていると10倍楽しくみれるのですね。
しかし、今回は私ほとんどセリフも聞いていなかったですから。
鬘とびおかしい~。せこせこと付け直す染五郎がとてもリアルに想像がつきます(笑)
「操り三番叟」大好きです。去年みました~。サボテンのようなPOPな衣裳が好き。
初めて見た染ちゃんの歌舞伎だったので、見直しました。
マーブル URL 2005年01月18日(火)02:01:02 編集
マーブルさんこんにちは。
そうでしたねー去年の歌舞伎鑑賞教室のエントリがきっかけでしたね。

今回の「鳴神」は去年よりエロかったですかぁ。そっかぁ。
役者の違いでしょうか。三津五郎さんの声が徐々に俗っぽくエロオヤジ風(笑)になっていきましたよね!
六方は、足元全く見えず、ですね。国立ならどの席でも見えるのにー。

能はあんまり見ていないのに、偶然にも「土蜘蛛」は2回も見たことがあるのです。だからぎりぎり比較ができました。
狂言と同じ演目だったらもっと分かると思います(^^)

鬘とびはもうびっくりでしたよ。鬘が飛んでいったというより、気づいたら床に鬘がころんと転がっていたのです。何が起こったかと思いました…
付け方が緩かったのかしら。今後気をつけなきゃね!

操り三番叟は日曜日にでも観に行きます~
波華@管理人 URL 2005年01月19日(水)19:30:41 編集

初めましての方はぜひ自己紹介を。
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