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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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十二月大歌舞伎 昼夜
2006年12月29日(金) 20:38:18
もう3週間も前のことですが…
十二月大歌舞伎を9日に昼夜通しで見てきました。

菊ちゃん大活躍だったぁぅ~!素敵だったな~!!
ものすごい成長だね!あんなに出番が多いとは思わなかったよ。うれしい限り。
菊五郎さんも良かったし、昼夜通しでも全然疲れなかったです。
私にとっては、今年の中でも1,2を争う充実した演目組みでした。

拍手[0回]


昼の部
一、八重桐廓噺
菊之助さんが初役ということで期待して観ていたのですが、こんなに出番がたくさんあるとは思わなかったのでうれしい誤算でした。
義太夫に乗って「しゃべり」と呼ばれる女方のひとりがたりをする部分がたっぷりありました。「しゃべり」と言っても殆ど舞踊だったのだけど、その舞踊が本当に見ごたえあって、引き込まれましたねぇ。恋する乙女の可愛らしさとか、女同士いがみ合いをする場面などが踊り分けられていて、ものすごくレベルが高そうなのにきっちり踊っていて、凄かったなぁ菊ちゃん。
そういえば文売りと一部同じ詞章があったなぁ。それから義太夫の「打ち破り」の部分で思いっきり膝蹴りをかましているように見えたんだけど、あれは何だったんだろう?えらい男らしくて笑っちゃった。
最後、元夫が自害したあとに菊ちゃんの様子がいきなり変化して、髪を振り乱して敵をバッタバッタと倒し始めたので、いったい何が起こったのかとビックリしてしまいました。
筋書きを読んでいなかったから分からなかっただけなんですけどね…。死んだ夫の魂が乗り移って、しかもその魂がお腹に宿って将来の坂田金時、つまり金太郎を生むことになるらしいです。なんてスペクタクル。
急に男の声になって、立ち居振る舞いも堂々と敵に立ち向かう姿、しかも美しい姉さんの格好で。なんてカッコいいんでしょ。この中性的な存在が特に私は好き。
松也くんも、赤い振袖のお姫様でとても可愛かったです~


二、忍夜恋曲者
前半はあんまり覚えてないんですが…
後半の大掛かりな舞台仕掛けが迫力でよかったです。建物全体がセリ下りると同時に外側の壁がガラガラ崩れていったのに驚きました。
大詰の立ち回りは屋根の上。時蔵さんの妖しい存在感が良かったです。
蟇蛙はもっと大きいのかと思った(児雷也くらい)ので、ちょっと拍子抜け。


三、芝浜革財布
芝浜っちゃあ、タイガーアンドドラゴンの第1回で取り上げていたお話だねぇ。懐かしい。しばはましばはま~こんばんは、小森のしばはまです。っていうどん太の意味不明ギャグが思い出されるねぇ。
歌舞伎で見られるなんて幸せだなぁ。
菊五郎さんはやっぱり面白いですね。何気ない呟きが笑いを誘います。
勘三郎さんとは違う面白さなんだよねぇ。
いい話でした。


四、勢獅子
たくさんの役者が勢ぞろいして豪華でした。見ごたえありました~
獅子舞の舞踊は体力的に大変だと思うんですけど、獅子が眠ってがくっとなって起きたり、後ろ足で耳の後ろを掻いたりする様子が可愛いんですよねぇ。
楽しかったです。


夜の部
一、神霊矢口渡
ここでも菊ちゃん大活躍でした!でもちょっと眠くて中盤は観てませんでした…
家にやってきた義峯のカッコよさにぽうっとなって舞い上がる様子がとっても可愛らしかったなぁ♪
連れの女性が妹と知って安心したからといって、あんな直ぐに生涯の縁を迫るのも性急過ぎるんじゃないかと思うんですが。初心そうなのに積極的すぎだよね~。
後半、自分の身を投げ打って好きな男のために必死に鐘を鳴らそうとする一途さ、観ていて力が入りました。熱演でしたわ~。
悪役の富十郎さんってあんまり見たことなかったので、それも新鮮でした。


二、江戸女草紙 出刃打お玉
いやぁ、よかったなぁ。菊五郎さんと松也くん。
ていうか、松也くんエロかったですよ。貧乏な大工の娘で、お金のために侍に身を売るという役どころ。素人娘好きのお侍に手篭めにされた後の姿が…!うゎ~そそるゎ~
髪も乱れ着物もはだけ帯も解けた状態で悲痛な表情で立ち尽くす場面。うひ~モエモエ~vvv
何気にこの日の全演目中で一番好きな場面ですわ。舞台写真に撮って欲しいくらい。
この可憐な乙女を演じているのが、21歳の健康な男子だっつーことが驚きだよねぇ。いったい本人はどういう気持ちで演じているのか。知りたいよ。大向こうもかかってたんだけど、声かけたおじさんは何に対して声を掛けたのか。知りたい。
菊五郎さんも面白かった。いち、に、さん、しんじられない~。とか。おばあちゃん役とか。さすがだわ。


三、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩パリ公演に持っていくんでしたっけ、この演目。
海老蔵さんの妹の市川ぼたんさんもご出演で、子役じゃない女性が歌舞伎の本興行に出ていいのか?とかなり疑問でしたけど。賛否両論らしいですね。
私は、舞踊だけの出番だったのでまあよいかと思えました。これで台詞が何かついてたら絶対許さなかったと思います。舞踊を見て、やっぱり女流舞踊家って男性のやる女方の踊りと全然違うなぁって思いました。尾上紫さんと似てるなあって思ったんですよ、ぼたんさんの踊り。うーんこれが男と女の違いなのかなぁ。
海老蔵の鬼女は迫力あってよかったなぁ。ものすごい気迫。まさに化け物。これが人間のやっていることかと思った。鬼女というより本当に鬼ですけどね。こういう人外な力を持つ妖物をやるのは似合います。藤の精なんかには収まりきらないって。
山神を演じていた右近くんはとっても良かった!変声期で台詞が本当に辛そうだったけど、踊りのほうは堂々としていて体をいっぱい使っていて好感を持てました。頑張ってますねぇ~。将来が楽しみ。
亀蔵さんの腰元もいろいろ笑いを取っていて楽しかったです。
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