――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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五月花形歌舞伎@御園座 5/28千秋楽 昼の部夜の部
2010年05月31日(月) 22:19:43
「男の花道」
加賀屋歌右衛門 亀治郎
田辺嘉右衛門 愛之助
山崎順之助 男女蔵
加賀屋歌五郎 亀 鶴
加賀屋歌之助 薪 車
富枝妹雪乃 宗之助
田辺妻富枝 吉 弥
加賀屋東蔵 竹三郎
万八の女将お時 門之助
土生玄碩 段四郎
これ、本当にいいお芝居でした。感動~!
亀治郎さん、まず見た目の美しさに惹かれました。絶対に、役作りのために痩せたに違いない。顔が細くなって、とても綺麗。え、亀治郎さんてこんな顔だったっけ?と思ったくらい。
目が見えなくなったことに悩み、やつれた儚げが風情が何ともいえず色気がある。風呂上りの浴衣姿、しかも浴衣なのに裾引き!下駄を脱いで縁側に上がったときにするりと浴衣の裾を下ろした後姿の絵になることと言ったら!まぁ。あの細い腰。こんな立ち姿の人だっけ?計算され尽くしている、首の位置、腰の角度、こだわりが見える!強烈に目に焼きついて離れない、あの立ち姿。
目に包帯をしたまま、稽古をする場面では、白い着物に白い包帯、青白い照明の中で、太棹?を弾きながら語り踊るのだけど、これがまた凄みのある場面でぐっと引き込まれました。もーすごいよー。バックに流れていた義太夫、録音だったのだけど、誰の語りだろう。どうも咲甫大夫さんにしか聞こえなくて。咲甫大夫さんくらいしか私が知らないだけなんだけど。音楽担当が傳次郎さんだからありえないこともないよなー。
二幕目の最初。
オドロキの光景。とっ虎ちゃんが!舞台に出てる!
虎ちゃんそっくりの声の台詞が聞こえて、あれっと思ったら「南座で公演中の南條影虎という役者によく似ているな」とか言われて…えぇーっ虎ちゃん本人!?なんで出てるんだー!ありえん、うそだろー。もービックリしすぎて訳わかんなくて舞台に集中できん。
上村吉弥さんが、虎ちゃんのことを気に入って、千秋楽だけ出演させてもらったらしいんですが、いきなり歌舞伎の本公演の舞台に出ちゃうなんて、虎ちゃんスゴイよー。それにしても、違和感なく溶け込んでました、虎ちゃん。声も所作もその場面に相応しくて。この晴れ舞台を見届けることができたなんて、幸せすぎる~。
歌右衛門の公演中の舞台「伊達娘恋緋鹿子」での、櫓お七の人形振り。瞬きをするのも惜しいほどに見入っていました。もう何も言うことはないー!
玄碩からの手紙が届いて舞台を中断するところでは、舞台の幕も閉まって、客席に役者さんも出てきて、幕の前に出てきた歌右衛門と客席で本当に台詞のやり取りをしていて面白かったなぁ。役者は親の死に目にも会えないのが当然のところを、目を治してくれた命の恩人の命を救いたいと必死に訴える様子にうるうる感動。あれ目の前の席の人はオイシイよなー。うらやまー。
その後、玄碩の元に駆けつけた歌右衛門が、慌ててはいるけれど、身支度をきちんと整えて綺麗な着物で来るってところが好きなんだよなー。都合でそうなってるんだろうけど、舞台衣装のまま駆けつけるのもみっともないし玄碩にも恥をかかせることになるかもしれないから、玄碩の顔を存分に立てるためにも、天下の歌右衛門としての立派な姿で現れる必要があるんじゃないかと思ってさ。
(こう思ったのは春さまの歌右衛門が実に堂々として美しくて絶世の立女形だったからなんだけどね~)
その座敷で踊った「老松」が、品があって柔らかくてよかったわー。うっとり。踊る途中に玄碩と顔を見合わせ、こっそりと涙ぐむ仕草もあったりして…うわー泣けるわー。
本当に、いいお芝居でした。亀治郎さん、いろんな舞台を観るたびに、すごい人だーと見直すんですが、今回もたくさんたくさん見直しました!
「太刀盗人」(たちぬすびと)
すっぱの九郎兵衛 翫 雀
目代丁字左衛門 男女蔵
従者藤内 種太郎
田舎者万兵衛 愛之助
狂言「太刀奪」を基にした松羽目物の舞踊作品。でも茶壷と似た趣向で、太刀の由来などを説明するのに、すっぱが田舎ものを盗み見ながら真似るので、踊りが半間ずつずれてしまうのが楽しい。愛之助さんの舞踊は柔らかく品があって好きです。
翫雀さんのすっぱがいい味で面白かったなー。あの分かりやすい泥棒ひげメイク!愛嬌があって可愛らしい~。
話の内容はばかばかしいけれど、ほのぼのとして楽しい舞踊でした!
「夏祭浪花鑑」
団七九郎兵衛 愛之助
徳兵衛女房お辰 亀治郎
一寸徳兵衛 亀 鶴
玉島磯之丞 薪 車
傾城琴浦 宗之助
三婦女房おつぎ 吉 弥
団七女房お梶 門之助
釣舟三婦 翫 雀
愛之助さんの団七、すっきりとした粋な男でいいですね~。どうしても勘三郎さんの団七が印象強すぎてね。
亀鶴さんの徳兵衛も良かったよなー。
団七と徳兵衛が初めて出会う場面のやり取り、見覚えているものと少し違ったような。違う型でやってるのかな。
亀治郎さんのお辰さんもとっても良かったなー。綺麗だし男勝りでさっぱりしてるしいい女だ。黒の紗か絽の着物で透け感があるのがまた色っぽいよねー。
殺しの場面は、夏の暑さと祭りの浮かれた空気に侵されて、周りが見えなくなっているんだよねぇ。泥水と本水を使ってました。水を頭からかぶるところでは、大向こうで「たっぷり!」って掛かってました。そんなのもありなのか~。
「蜘蛛糸梓弦」
童熨斗丸・薬売り彦作・番頭新造八重里
座頭亀市・傾城薄雲実は女郎蜘蛛の精 亀治郎
平井左衛門尉保昌 愛之助
坂田主馬之丞金時 亀 鶴
卜部勘解由季武 種太郎
碓井靭負之丞貞光 男女蔵
源頼光朝臣 門之助
前に新春浅草歌舞伎で観て、すごく楽しかった記憶があるんだけど、それが初演だったみたい。その後各地方都市で上演して、名古屋は4回目だとか。
早替りが信じられないくらい早くて見事だし、どこから現れてどこへ消えていくか、気を抜くと見逃してしまうので、一時も目が離せない!
最初の童姿、可愛かったなぁ~。どの役も踊りが良くて観てて楽しかったし。
最後、女郎蜘蛛の正体を表してからの迫力がすごい。化粧も隈取に変わって、激しい動き。足拍子も荒々しくて、発せられるエネルギーに圧倒された。すごいよなんなんだこれは。
蜘蛛の糸大放出。客席にまでいっぱい飛び出してた。お客さん大変そう~。
幕切れ後も拍手鳴り止まず、カーテンコールがありました。私もねぇ、こんなに心の底から望んだカーテンコールは最近なかったかもしれない。もっともっと賞賛の拍手を送りたかったから。こんなに楽しい幸せな気分にしてくれて、本当に感謝しました。ありがとうございます!
もー亀治郎さんの印象しか残ってないくらいだわー。
この五月の間、美麗さんたちともいつの間にか繋がっちゃっていろいろ楽しいことをやってたのに、なんで連日こんな大変な舞台を続けられたの!?信じられないよー。鈴蘭の公演を観に行ったり、こっそりお稽古をして亀治郎イベントをやっちゃったり、大ちゃんも呼んで遊びにいったり。どうなってるんだー。
幸せな一日でした。
舞台も素晴らしかったし、それ以外のサプライズがいろいろありすぎて、おなかいっぱい!
加賀屋歌右衛門 亀治郎
田辺嘉右衛門 愛之助
山崎順之助 男女蔵
加賀屋歌五郎 亀 鶴
加賀屋歌之助 薪 車
富枝妹雪乃 宗之助
田辺妻富枝 吉 弥
加賀屋東蔵 竹三郎
万八の女将お時 門之助
土生玄碩 段四郎
これ、本当にいいお芝居でした。感動~!
亀治郎さん、まず見た目の美しさに惹かれました。絶対に、役作りのために痩せたに違いない。顔が細くなって、とても綺麗。え、亀治郎さんてこんな顔だったっけ?と思ったくらい。
目が見えなくなったことに悩み、やつれた儚げが風情が何ともいえず色気がある。風呂上りの浴衣姿、しかも浴衣なのに裾引き!下駄を脱いで縁側に上がったときにするりと浴衣の裾を下ろした後姿の絵になることと言ったら!まぁ。あの細い腰。こんな立ち姿の人だっけ?計算され尽くしている、首の位置、腰の角度、こだわりが見える!強烈に目に焼きついて離れない、あの立ち姿。
目に包帯をしたまま、稽古をする場面では、白い着物に白い包帯、青白い照明の中で、太棹?を弾きながら語り踊るのだけど、これがまた凄みのある場面でぐっと引き込まれました。もーすごいよー。バックに流れていた義太夫、録音だったのだけど、誰の語りだろう。どうも咲甫大夫さんにしか聞こえなくて。咲甫大夫さんくらいしか私が知らないだけなんだけど。音楽担当が傳次郎さんだからありえないこともないよなー。
二幕目の最初。
オドロキの光景。とっ虎ちゃんが!舞台に出てる!
虎ちゃんそっくりの声の台詞が聞こえて、あれっと思ったら「南座で公演中の南條影虎という役者によく似ているな」とか言われて…えぇーっ虎ちゃん本人!?なんで出てるんだー!ありえん、うそだろー。もービックリしすぎて訳わかんなくて舞台に集中できん。
上村吉弥さんが、虎ちゃんのことを気に入って、千秋楽だけ出演させてもらったらしいんですが、いきなり歌舞伎の本公演の舞台に出ちゃうなんて、虎ちゃんスゴイよー。それにしても、違和感なく溶け込んでました、虎ちゃん。声も所作もその場面に相応しくて。この晴れ舞台を見届けることができたなんて、幸せすぎる~。
歌右衛門の公演中の舞台「伊達娘恋緋鹿子」での、櫓お七の人形振り。瞬きをするのも惜しいほどに見入っていました。もう何も言うことはないー!
玄碩からの手紙が届いて舞台を中断するところでは、舞台の幕も閉まって、客席に役者さんも出てきて、幕の前に出てきた歌右衛門と客席で本当に台詞のやり取りをしていて面白かったなぁ。役者は親の死に目にも会えないのが当然のところを、目を治してくれた命の恩人の命を救いたいと必死に訴える様子にうるうる感動。あれ目の前の席の人はオイシイよなー。うらやまー。
その後、玄碩の元に駆けつけた歌右衛門が、慌ててはいるけれど、身支度をきちんと整えて綺麗な着物で来るってところが好きなんだよなー。都合でそうなってるんだろうけど、舞台衣装のまま駆けつけるのもみっともないし玄碩にも恥をかかせることになるかもしれないから、玄碩の顔を存分に立てるためにも、天下の歌右衛門としての立派な姿で現れる必要があるんじゃないかと思ってさ。
(こう思ったのは春さまの歌右衛門が実に堂々として美しくて絶世の立女形だったからなんだけどね~)
その座敷で踊った「老松」が、品があって柔らかくてよかったわー。うっとり。踊る途中に玄碩と顔を見合わせ、こっそりと涙ぐむ仕草もあったりして…うわー泣けるわー。
本当に、いいお芝居でした。亀治郎さん、いろんな舞台を観るたびに、すごい人だーと見直すんですが、今回もたくさんたくさん見直しました!
「太刀盗人」(たちぬすびと)
すっぱの九郎兵衛 翫 雀
目代丁字左衛門 男女蔵
従者藤内 種太郎
田舎者万兵衛 愛之助
狂言「太刀奪」を基にした松羽目物の舞踊作品。でも茶壷と似た趣向で、太刀の由来などを説明するのに、すっぱが田舎ものを盗み見ながら真似るので、踊りが半間ずつずれてしまうのが楽しい。愛之助さんの舞踊は柔らかく品があって好きです。
翫雀さんのすっぱがいい味で面白かったなー。あの分かりやすい泥棒ひげメイク!愛嬌があって可愛らしい~。
話の内容はばかばかしいけれど、ほのぼのとして楽しい舞踊でした!
「夏祭浪花鑑」
団七九郎兵衛 愛之助
徳兵衛女房お辰 亀治郎
一寸徳兵衛 亀 鶴
玉島磯之丞 薪 車
傾城琴浦 宗之助
三婦女房おつぎ 吉 弥
団七女房お梶 門之助
釣舟三婦 翫 雀
愛之助さんの団七、すっきりとした粋な男でいいですね~。どうしても勘三郎さんの団七が印象強すぎてね。
亀鶴さんの徳兵衛も良かったよなー。
団七と徳兵衛が初めて出会う場面のやり取り、見覚えているものと少し違ったような。違う型でやってるのかな。
亀治郎さんのお辰さんもとっても良かったなー。綺麗だし男勝りでさっぱりしてるしいい女だ。黒の紗か絽の着物で透け感があるのがまた色っぽいよねー。
殺しの場面は、夏の暑さと祭りの浮かれた空気に侵されて、周りが見えなくなっているんだよねぇ。泥水と本水を使ってました。水を頭からかぶるところでは、大向こうで「たっぷり!」って掛かってました。そんなのもありなのか~。
「蜘蛛糸梓弦」
童熨斗丸・薬売り彦作・番頭新造八重里
座頭亀市・傾城薄雲実は女郎蜘蛛の精 亀治郎
平井左衛門尉保昌 愛之助
坂田主馬之丞金時 亀 鶴
卜部勘解由季武 種太郎
碓井靭負之丞貞光 男女蔵
源頼光朝臣 門之助
前に新春浅草歌舞伎で観て、すごく楽しかった記憶があるんだけど、それが初演だったみたい。その後各地方都市で上演して、名古屋は4回目だとか。
早替りが信じられないくらい早くて見事だし、どこから現れてどこへ消えていくか、気を抜くと見逃してしまうので、一時も目が離せない!
最初の童姿、可愛かったなぁ~。どの役も踊りが良くて観てて楽しかったし。
最後、女郎蜘蛛の正体を表してからの迫力がすごい。化粧も隈取に変わって、激しい動き。足拍子も荒々しくて、発せられるエネルギーに圧倒された。すごいよなんなんだこれは。
蜘蛛の糸大放出。客席にまでいっぱい飛び出してた。お客さん大変そう~。
幕切れ後も拍手鳴り止まず、カーテンコールがありました。私もねぇ、こんなに心の底から望んだカーテンコールは最近なかったかもしれない。もっともっと賞賛の拍手を送りたかったから。こんなに楽しい幸せな気分にしてくれて、本当に感謝しました。ありがとうございます!
もー亀治郎さんの印象しか残ってないくらいだわー。
この五月の間、美麗さんたちともいつの間にか繋がっちゃっていろいろ楽しいことをやってたのに、なんで連日こんな大変な舞台を続けられたの!?信じられないよー。鈴蘭の公演を観に行ったり、こっそりお稽古をして亀治郎イベントをやっちゃったり、大ちゃんも呼んで遊びにいったり。どうなってるんだー。
幸せな一日でした。
舞台も素晴らしかったし、それ以外のサプライズがいろいろありすぎて、おなかいっぱい!
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コメント
こんばんは。
ほんとに、ほんとに素晴らしい千秋楽でしたね。
ていうか、千秋楽と知らずにチケットを買った私が言うのもなんですが(笑)。
「男の花道」という外題からは、あんなに美しく艶っぽくて見た目に楽しませつつ、熱い真情のあふれる舞台とは予想できませんでした。亀治郎さんの女形歌舞伎役者は浮世絵の美人画そのものでしたね。あの湯上がり美人の見返り姿でノックアウト!!(笑)亀治郎さんの柳腰が見られるなんて!
影虎くんには、ただただびっくりでしたね。影虎くんだ〜と気づいてからは、自分が出ている訳でもないのにドキドキして(笑)
すごい場面に立ち会ったんですね、私たち(笑)
夜の部も見たかったな〜。
こうして、ずぶずぶと亀治郎さんに嵌っていく予感が…。
ほんとに、ほんとに素晴らしい千秋楽でしたね。
ていうか、千秋楽と知らずにチケットを買った私が言うのもなんですが(笑)。
「男の花道」という外題からは、あんなに美しく艶っぽくて見た目に楽しませつつ、熱い真情のあふれる舞台とは予想できませんでした。亀治郎さんの女形歌舞伎役者は浮世絵の美人画そのものでしたね。あの湯上がり美人の見返り姿でノックアウト!!(笑)亀治郎さんの柳腰が見られるなんて!
影虎くんには、ただただびっくりでしたね。影虎くんだ〜と気づいてからは、自分が出ている訳でもないのにドキドキして(笑)
すごい場面に立ち会ったんですね、私たち(笑)
夜の部も見たかったな〜。
こうして、ずぶずぶと亀治郎さんに嵌っていく予感が…。
>motoさん
本当に、偶然にも同じ日に一緒に、あんなに素晴らしい舞台を観ることができて、嬉しく幸せな一日でしたね。
「男の花道」は花吹雪で後半しか見ていなかったので、前半の物語をあのような素晴らしいお芝居で堪能することができて良かったです。
虎ちゃんの出演も、本当に驚きましたね。偶然といえばあまりにラッキーでした。
美麗さんのブログ、見ましたよぉ~!!
まさかおもだか屋の屋号をいただくなんて!!
これから大向こう練習しなきゃ(><)
上村吉弥さんも亀治郎さんも、慣習に縛られない自由な方々なんですね。まさに、芝居に垣根はない!亀治郎さんも勘三郎さんも、歌舞伎畑でない役者さんと交流を持って垣根を取り払おうとされていることに感動します。
私も、亀治郎さんにメロメロ~です!!
本当に、偶然にも同じ日に一緒に、あんなに素晴らしい舞台を観ることができて、嬉しく幸せな一日でしたね。
「男の花道」は花吹雪で後半しか見ていなかったので、前半の物語をあのような素晴らしいお芝居で堪能することができて良かったです。
虎ちゃんの出演も、本当に驚きましたね。偶然といえばあまりにラッキーでした。
美麗さんのブログ、見ましたよぉ~!!
まさかおもだか屋の屋号をいただくなんて!!
これから大向こう練習しなきゃ(><)
上村吉弥さんも亀治郎さんも、慣習に縛られない自由な方々なんですね。まさに、芝居に垣根はない!亀治郎さんも勘三郎さんも、歌舞伎畑でない役者さんと交流を持って垣根を取り払おうとされていることに感動します。
私も、亀治郎さんにメロメロ~です!!
初めましての方はぜひ自己紹介を。
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