九月大歌舞伎

新橋演舞場　九月大歌舞伎
9/23夜の部　3階正面

しーしーえむ観劇部歌舞伎支部の初プロジェクト！
歌舞伎はじめて＆学生のころ見たけど久しぶりに見たい、なお仲間を引き連れ4人で観劇。

「不知火検校」
検校が悪いことをして上り詰めるっていう話らしく、薮原検校と似てるなぁと思ったら、薮原検校を下敷きにした話らしい。なるほど。
父親が、按摩を殺して金を奪った因果で、生まれた子供は目が開かなかった。
子供を師匠の下で修業させたが、盗み癖を持っていて破門になった。
そこからはやくざ連中とつるんで悪行三昧。金を手に入れ、師匠を殺して二代目不知火検校の地位に納まる。
悪い奴だなぁー。後ろめたさも罪の意識も何にもない。
幸四郎さんの歌舞伎はそんなに見たことが無かったけど、決して高貴でない、卑しい振る舞いの悪役ってのもいい。
悪事の片棒をかつぐ橋之助さんも、いい具合だったなぁ。声がいいよ。


舞踊「馬盗人」
ずーっと何年も観たかったんだー。
ようやく観ることができた。
楽しかったぁ～。ばかばかしいお話で。
「不知火検校」で重々しい空気だったのが、一気にぱぁっと明るくなった。
三津五郎さんが降板で残念だったけど、巳之助くん頑張ってた。若さを生かして跳びはねてた！すごいー。もともと出る予定じゃなかったのでは？
地方の鳴り物は、あまり見たこと聞いたことのない楽器が多かった。馬の蹄の音のような、かっぽかっぽっていう音のなる楽器とか。正直な田舎者が買った馬を、泥棒2人組が盗む。泥棒の一人が馬の代わりに繋がれて、田舎者に「悪いことをして馬にされていたが、許されて人間に戻ることができた」と嘘をつく。騙された田舎者は金と弁当もやって見送る。
泥棒が逃げる同中もたもたしてる間に、田舎者に見つかってばれてしまう、ってな話。
橋之助さんのいもくさいなまりきった田舎者、いいなぁ。さっきと全然違うー。
馬を相手に、泥棒二人の舞踊。まさか馬相手に巳之助くんのクドキとは。面白かったー。馬がちゃんと内股でお滑りしたり見返り美人をしたり。女形ちゃんとやってるー。うまいー。
馬が主役だねー完全に。最後は花道でばったり、六方で引っ込んでった？
楽しかったー！