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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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Colours of Light -Yasunori Mitsuda Vocal Collection-
光田康典
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中村屋兄弟の錦秋歌舞伎 
2005年11月19日(土) 16:10:11
15日火曜日に、観てきました。
また大雑把なことしかかけませんが。

「蝶の道行」竹本連中
出演:中村勘太郎/中村七之助

「妹背山婦女庭訓 道行恋苧環」竹本連中
出演:中村仲四郎/中村仲之助/澤村國久

「団子売」竹本連中
出演:中村勘太郎/中村七之助
気づけば全演目が舞踊でした。地方(じかた)も全部竹本連中で同じ面子。
芝居を1つくらい入れてもよかったんだけどな。でもまあ勘太郎くんの踊りを堪能できたからいいか。

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「蝶の道行」
八月納涼で見たのとは演出変わってました。背景に描かれた花は程よい大きさで、ブラックライトで光る蝶が人の顔くらいの大きさで。よかった。引抜後の着物は、淡い水色とピンクの着物でした。縞々パジャマも可愛いかもしれないけれど、ねぇ。
そういえば私、この兄弟の相舞は初めて観ました。勘太郎の男と、七之助の女の恋人同士。七之助の女はすんごい綺麗だと思いました。体が細いし顔は綺麗で。身のこなしはもうちょっと、だけど。
二人の相舞だと、やっぱりどうしても見比べてしまいますね。一番違いを感じたのは扇の扱いです。勘太郎の扇の扱いは極上品です。きっと扇の要の位置がブレないんだろうな。しかも手首が柔らかく無いとダメだと思う。青楓さんやうちの師匠並みの美しさ。羨ましいです!


芸談
進行は日テレアナウンサーの鈴木君枝さん。勘太郎七之助は黒スーツで登場。もっとくだけた私服でも良かったのになー。
話題は歌舞伎の楽しみ方や、二人で恋人役をやること、兄弟お互いに対して思っていること、などなど。あまりに二人でお互いを褒めあうので、兄弟仲良すぎちょっと気持ち悪いです(笑)
後半は質問コーナー。子供と一緒にやるならどんな演目?という質問に、二人とも連獅子と答えていました。先日の情報ツウにちなんで結婚は?と質問していた人もいました(苦笑)勘太郎くんは当分結婚はしたくないそうです。恋愛と結婚が結びつかないのだとか。一方七之助くんは、付き合った人とは結婚したいと思うタイプだそうです。
獅童さんが結婚したから次そろそろ…と言われて、「獅童さんは32ですよ!僕はまだ23ですから」とあわてて答えているのが面白かった。
まぁこんな場所でこんな質問をする方がどうかしていると私は思いますけどね。


「妹背山婦女庭訓」
踊りにたどたどしいところがあったのだけど、なかなか楽しめました。
芸談の時に、「演目が決まってから3人とも一生懸命稽古してきましたので是非温かく見守ってやってください」と言ってたんですよね。本当に、勘太郎くんて気配りの行き届いた人だ。


「団子売」
勘太郎が女房だ~!嬉しいな~。
申し訳ないけれど勘太郎くんばっかり見ていました。
勘太郎の日本髪結った女形は、遠目に見ると大ちゃんに似てる!大ちゃんと言っても鷹之介くんじゃありません。橘大五郎さんです。あごの骨格が似てるのかな。意外な発見でした。
詞章に「玉兎」の一部が入っていました。杵と臼でもちをついて団子をつくるあたりです。このあたりの動きがコミカルで、見ていて面白かったです。動きが大きくキビキビしていて、足拍子も大きく鳴っていて見ていて気持ちがいい!体のブレが無いんだよなぁ。
後半、面を付けると益々滑稽な踊りになって面白かった。勘太郎がおたふくの面、七之助はひょっとこだったかな(覚えてない)。おたふく面の時の特有の動きってあるんですよ。極端に内股にして歩いたり、肩をひょうきんに動かしたり。めっちゃ楽しそう!勘太郎のこういう踊りを見られてホントに幸せです。
後見に小三山さんがいました。小三山さんの姿を見るとなぜかホッとします。

幕引き後、あまりに拍手が鳴り止まなかったのでカーテンコールがありました。昼はあったのかなぁ?
予想外のことだったようで戸惑いながら勘太郎七之助が出てきてくれました。
妹背山の三人も一生懸命呼んでたんだけど、うち2人はお風呂に入っちゃったみたいで(と七之助くんが話してくれた)、残り1人が浴衣姿のまんま出てきてくれました。お疲れ様!
私は歌舞伎のカーテンコールは賛成でも反対でも無いけれど、中村屋ではその機会が増えているので、客の「きっとやってくれるはず」という期待が見えるのがちょっとなぁ、という気がします。

それはさておき、なかなか幸せな時間を過ごすことが出来てよかったです。
12月の勘太郎七之助の舞踊も楽しみだー!
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