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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
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三月大歌舞伎夜の部
2005年03月19日(土) 23:29:16
三月大歌舞伎夜の部を観てきました。
今日も着物で鑑賞です。黒地に桜の着物で行きました。暖かくなってきたので羽織はナシ。
開場前には、初めて入った喫茶店「暫」で、お友達と待ち合わせ。
みなさん、今日はお疲れ様でした~

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今日の席は3階B席で、丁度花道の延長線上あたり。何と、12列目なのに花道が1メートルくらい見えます!これは嬉しい発見!
1メートル見えるとだいぶ違いますね~足元まで見えなくても、頭さえ見えていれば、置いてきぼり気分がすっかり解消されました。
今まで上手側が多かったので、花道が全く見えず、寂しい思いをしてばかりでしたから。

さて、感想は手短に。

「近江源氏先陣館」
うーんー正直分かったような分からないような。前半は少し意識が飛んでしまいました。
印象に残っているのは、宗生くんと福助さんかなぁ。
宗生くんは、盛綱の息子。武者姿で堂々と見得を切る姿がとても可愛らしく、頼もしく、微笑ましかった。すごく声が大きいのも良かった。弟とは違うわね~
福助さんは声が好き。自害した息子に駆け寄って泣きむせぶ様子が好き。
ところで、児太郎くんのあの台詞の言い方はいいんでしょうか。もう小さい子ではないんだから、あんな棒読みではなくもっと上のレベルに行けないのかなぁと思いました。
それから、注進の幸四郎さんが、台詞が早口すぎるのか何を言っているのか全く分からなくって愕然としてしまいました。これって、どうなんですか?わたしが耳慣れないだけ?

「保名」
浄瑠璃の「芦屋道満大内鑑」からできた清元舞踊だそうです。保名と言えば、安倍保名。安倍晴明の父上ですよねぇ。
保名って、葛の葉と結婚する前に榊の前に焦がれていたということなんでしょうか。あれ、葛の葉って講談にしか出てこないんでしたっけ。
うーむ、何やら複雑。謎。
色っぽい仁左衛門さんが素敵でした~。
途中から、小鼓一調の出打ちというのがあります。上手側の長唄三味線連中の前に赤い敷物が一人分だけ用意してあって、演奏中に小鼓奏者が一人だけ出てきて、演奏するんです。
さぁ、ここで来ましたよ~傳左衛門さん!
やっぱり、こういう重要な場で小鼓というと傳左衛門さんなんだなぁ。若いのに凄いよやっぱり。

「鰯賣恋曳網」
勘三郎さんのエンターテイナーぶりが充分発揮されたという感じでしょうか。すごく面白かった!何度手を叩いて大喜びしたことか。笑ったなぁ。
勘太郎くんの花魁も素敵でした。遠目だったけどとっても綺麗だったし、声がすごく可愛らしかった。
芝のぶちゃんの花魁も可愛かった~!でも声は、花魁口調だと普通。期待したほどでもなかったような。
一番ウケたのは、何と言っても勘三郎@猿源氏が、禿をつき転がすところだよなぁ。んもう、びっくりした。
あっと思ったらすごい勢いで突き転がされて。起き上がった禿が肩にかかった髪をばさ、ばさ、と勢い良く払って髪を一生懸命直す姿が最高に笑えた!
吉本新喜劇か何かのコントかよ!と思わずツッコミ。
いや、実は、なぜ禿が突き転がされなきゃ行けないのか良く分からなかったんですけどね。なぜですか?
それから、戦物語りをして欲しいと花魁たちにねだられて困ったとき、勘三郎さんが浄瑠璃の竹本清大夫さんの方を見て、『助けて、なんとかして』とアイコンタクトを送ったら『アッカンベー』されちゃうし。
おいおいこらこら~!芝居の中の人物と演奏者がコンタクトとるなんてありえませんから~!
でも、清大夫さんだからこそ、できたんだろうな。というか、わざわざこの場面を清大夫さんにしたというべきか。確か研辰でも、清大夫さんが台持って舞台中央まで出てきて浄瑠璃するっていう演出があったはず。
こういうハチャメチャな、ぶっ壊れた演出が何とも勘三郎さんらしくて好き。大爆笑。
猿源氏と蛍火が晴れて夫婦となった場面ではちょいうるうる。


終演後はちょいとデマチしてみました。またもや見ていただけですけど。
勘太郎さん勘三郎さん左團次さん弥十郎さん芝のぶちゃんを拝見できました。わーい。勘三郎さんにサインをお願いする人がすごくたくさんいたんですけど、一人一人にちゃんと応じていらっしゃいました。寒い中大変だよなぁ。
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コメント
デマチお疲れです。いいなぁ。

禿ちゃんは、自分で蛍火にお酒を注ぎたい猿源氏が、酒器を奪い取った勢いで突き飛ばされてるんですよ~。
小四郎の児太郎くんも良かった(子役のうちは、あのセリフ回しがお決まりなんだと思います)ですが、禿ちゃん(清水大希くんです)は凄く上手いですよね。ホントに誰か部屋子にしてくれないかしら。
asari URL 2005年03月20日(日)11:52:55 編集
波華さん、昨日はお疲れさまでした。
私はもうぐったりでした・・・(^^;。

児太郎くんの台詞は、asariさんも書かれるように子役はあんな台詞回しが特徴かと・・。高いトーンで・・。
あと、幸四郎さんですが、私も彼は台詞不明瞭なので、ちょっと苦手な役者さんです。(いつも同じ役ばかりやるっていうのも・・・。)

仁左さまも素敵でしたね。
確か、榊の前が死んでしまってから、助けてもらった恩で彼女そっくりに化けた葛の葉が保名の前に現れて、結婚して清明が生まれた・・・というような設定のような気がしました。(記憶が定かではありませんが・・・。)

『鰯売』も面白かったですね。芝のぶちゃん可愛いし。
玉さま綺麗だし。祖母も笑って満足してくれたので、なぜか一安心の私(笑)勘三郎さんはこういう愛嬌ある役が似合うと思いました(^^)
みゆみゆ URL 2005年03月20日(日)13:02:25 編集
こんにちわ。お久しぶりです。2ヶ月ぶりにやっと歌舞伎座へ行ってまいりました。もう夢見心地でした。
というか、かなり寝ちゃいました。しかし、
芝のぶちゃんが登場すると、しっかり目が覚めるんです。
今月は本当に美しかったですね。
昼の部の目線の色っぽいこと。
デマチしたのですが、一瞬本当に女の子が出てきたのかと
思いました。

口上見て涙でてきちゃったけど、家に帰って4日に放送された襲名特集の番組をまた見直して、また涙してしまいました。4月もまたまた楽しみです。
マーブル 2005年03月20日(日)20:26:59 編集
>asariさん
なるほど。確かに禿が酒器を手に取ったところでその酒器を奪い取っていましたね。
そういえば、フジの特番でこの場面を見たことがありますが、そのときも勘玉コンビで禿は七でした。そのときよりも禿は上手にすっ転がってましたね~。
清水大希くん最高!実はデマチでも見かけたんです。可愛かったです~

児太郎くんの台詞については、私自身が両方の意見を耳にしたので何とも評価しがたいのですが…
でも、私が児太郎くんの台詞にすごく違和感を覚えた理由の一つが思い当たりました。
私は、歌舞伎の子役がどうやって台詞をお稽古するのかは知らないのですが、狂言の子役のお稽古風景はテレビで見たことがあります。狂言の台詞は抑揚がはっきりしているので、子役の台詞稽古でも特に抑揚を第一に教えている印象があります。もちろん口移しですけど。だから、子供ならではの棒読みでも、抑揚がある分変化に富んで聞こえます。
でも歌舞伎の場合は、すごく平べったい抑揚の無い台詞なんですねぇ。だから短調に聞こえたんです。

>みゆみゆさん
お疲れ様でした!少しだけでしたけどお会いできてよかったです。
今回も良い演目・良い役者ぞろいで楽しめました。
「保名」ですけど、調べてみたら、榊の前の実の妹が葛の葉姫だそうです。さらに、保名に助けてもらった狐が葛の葉に化けて保名の元へ行き、晴明が生まれたんですよね。
芦屋道満大内鑑って、全編歌舞伎になってるんですよね。「保名」「葛の葉」くらいしかあまり上演されないみたいですけど。
晴明と道満の呪術対決を観てみたい~

>マーブルさん
芝のぶちゃん綺麗でしたよね~。舞台写真を観てうっとりでしたし、デマチで出てきたときも心の中で「可愛いぃ~!」と絶叫でした(笑)
4月の大役も楽しみですよね!私は4月2日に昼の部を観に行きますよ~
波華@管理人 2005年03月22日(火)18:20:30 編集
遅くなりましたが、ありがとうございました。
とても楽しかったです。「鰯賣恋曳網」最高でした。勘三郎さんは本当にエンターティナーですね☆彡中村屋!!!(大向さんの掛け声)
はっぱ 2005年03月22日(火)23:46:45 編集
こちらこそ、ありがとうございました。
勘三郎さんの笑える舞台は本当に楽しくて大好きです。玉三郎さんも可愛らしくて素敵だし…。最高のコンビだなぁと思いました。
またぜひ一緒に観に行きましょう!
波華@管理人 URL 2005年03月24日(木)10:39:34 編集

初めましての方はぜひ自己紹介を。
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