橘大五郎歌手デビュー「時薬」発売記念 橘菊太郎劇団特別公演

5/23 中野サンプラザ

や～久々に大ちゃんに会えました♪
ハレの日なので、着物で。白黒の市松模様の単衣に、赤地に鹿子模様の帯、黒地に矢絣の半襟。
暑かった…。
中野に来たのも久しぶりだったので、駅前の「煌梨」で白いタイ焼きを買って、中野ブロードウェイの怪しげなお店を探索してから会場へ。

お芝居「弁天小僧」

大ちゃんの「弁天小僧」を観るのは、実に5年ぶり！！久しぶりすぎだよ～。ずっと観たかったので、やっと観られて良かった！
今回は大きな舞台なので、芝居を再構成して演出も工夫していたみたいです。前に観た時の内容を全然覚えていないんだけれど、良二さんの役が「南郷力丸」だったり、忠信利平の名前がちょこっと出てきたり、立ち廻りがいつものようなリアルに斬り合う殺陣ではなくて歌舞伎のような様式的な立ち回りだったり、このあたりはいつもと違ったような気がする、とお仲間さんが言っておりました。
この立ち回りはすごーく、見応えがあって楽しめたなぁ。普段のお芝居でも、たまにこういう様式的な見せ方をして欲しいな。自分が歌舞伎好きだからなのかなぁ、すごくテンションが上がるんだよね～。
そういえば、この場面で、大ちゃんが歌う弁天小僧の歌が流れていたような…？芝居用に収録したのかなぁ？


第2部　舞踊ショー
・大ちゃん女形「時薬」
なんと、歌いながら踊ってました。ちょっとびっくり。
いつもより動きを控えめに踊っていたけれど、あれだけ動きながらこれだけ安定して歌えるなんて、すごいなと思いました。大ちゃん歌のほうもものすごく頑張ってるんだね。


・大ちゃんメイン群舞「SANOSANOSA」
いつもの橘の群舞。大ちゃんは早着替えで紫の裾引きに衣装替え。紫が鮮やか～。

・座長立役「吾亦紅」

・大ちゃん女形「歌麿」
ちょっと花魁風な衣装。


・良二さん浅太郎さん裕太郎くん「男の証」

・大ちゃん女形「美しい昔」～「冬のエトランジュ」misia
前半は、中国風に結った鬘(あまり好みじゃない…)と虹色のグラデーションの着物、たぶんラポージェ製。
後半は「冬のエトランジュ」キターーー！ディナーショーでお目見得の新作。きっとこの大きな舞台でもやってくれると思っていました！
この曲の大ちゃんは神々しいほどに美しいわ～♪
みんなが「小林幸子みたい」と言う(笑)羽根の髪飾り、私はあれが好き。まるで女神のように見える。


・新吾さん浅太郎さんかずみさん「酔歌」

・良二さん「運命のヒト」
明るい金髪の鬘。最近作った鬘のようです。知らない人みたいに見えましたが…踊りはいつもの良二さん。はい、いつもの。


・裕太郎くん、群舞「キャンキャン」←正式曲名ではない…
これも観てみたかった曲！以前は夫美若さんがやっていた白ドレスの女形を、代わりに裕ちゃんが。ほっぺた赤くしてカワイイ女形～ｖｖ最後に投げキッスして「終わり～！」と叫んで去っていきました(笑)


・大ちゃん立役「竹とんぼ」
今回の竹とんぼはハプニングだらけ…？
最初の2本は飛距離が伸びず、急降下…。
最後の1本は、懐から出したら、羽が取れて棒だけになってた(笑)えぇ～


・群舞「アジアの海賊」坂本冬美
やったー！これも観てみたかったんだよー大きな舞台で映えるショーだしきっとやってくれると思ってました♪
今回初めて観たんだけど、フラッグや鳴子を使って、最後には宝箱に仕掛けられた巨大クラッカーからキラキラテープも飛び出して派手な演出で楽しかった！
指パッチンで忍び足するところで「野田版・研辰の討たれ」を思い出しちゃった。元ネタは何かのミュージカルなはず。誰が演出したのかな。ここでかなりテンション上がってしまいました(笑)


・座長女形「高瀬舟」
座長、最近はお酒を控えて痩せてる時期なのかな…
とっても綺麗な女形でした！


・大ちゃん歌「時薬」「惚れたってことは」
白いタキシード姿(幕末純情伝の衣装…)に着替えて登場。「馬子にもなんとやら…」と言って笑いを誘ってました。普段着慣れないので堅苦しくてしょうがない、足にもマメができてしまった、とか。
今回の舞台、橘大五郎の原点である大衆演劇というものを知ってもらいたいということから、いつもの劇団の公演でやっているようにお芝居と舞踊ショーの構成を組んだそうです。これからもずっと、大衆演劇の役者として頑張っていきます！という言葉に、言外の意味は…と深読みしそうになりましたが、とても嬉しく思いました。頑張ってほしい～！

「惚れたってことは」の歌では、出演者全員が「時薬」Tシャツで客席に出て来てくれて、みんなで手拍子しながら盛り上がりました！
南條劇団や正藤会からもお手伝いに来ていたので、出演者はビックリな大人数でした。
カーテンコールではスタンディング。大ちゃんは舞台を降りてそのまま客席を通り、送り出しへ。

素敵な舞台でした！
でもやっぱり大きな舞台で緊張していただろうなー。
自分がメインで仕切って、しかもたった1回公演だから、余裕を持ってノビノビとやるというわけには行かなかったんだろうなと思いました。ちょっとカタいなと思ったところもあったので。真面目な大ちゃんらしいね。

また橘劇団の公演を観に行きたいなー。
しばらく九州続きで遠いし…。
11月は豊富座らしいので、それはぜひ行こう！と思いました。まだまだ先なのに…(笑)今5月なのに…(笑)
次に会えるのは、7月の若衆祭かな。お練りやるのかなー。芝居は「浪人街」なのかなー。


そうそう。
6月の舞台のお稽古は、東銀座近辺でやっているみたいですね。
大川良太郎さんのブログに、築地のお店や「銀の塔」タンシチューが載っているから…。
気になるな～。