早乙女太一公演「極付」

東京国際フォーラムC
7列上手側
ツアー公演初日。

口上
ツアー初日のこの日だけ、口上があるとのことで。
でも短かったー。しかも初っ端からいきなり謝らなくても…。しんみりしちゃったじゃない。これだったら別に口上なくても良かったなぁと。これから見るぞ！っていうワクワク感をさらに盛り立ててくれる口上なら良かったのに。ていうか口上ってそういうもんでしょ？


お芝居　「夕笛」
若々しく爽やかなお芝居。時代劇だけどなんとなく少女漫画みたい。
太一くんがちょっとキザな台詞を言おうとする場面ではきゃーわー拍手ーてなってた。そんなのいらんで。
立ち回りはしなやかで美しい動き。扇で立ち回ってたよね（あれ、舞踊ショーと混ざってる？）写実的より舞のような美しい動きでした。
もちょっと骨太な芝居でもいいのになーと思うけど、等身大の若者らしい役も相応しくて良いのか。
普通の大衆演劇の芝居だったら、18歳で等身大の役なんてめったにやらないだろう…。実年齢より上の役を背伸びしてやることが多いから。とことん、商業演劇になってきてる。
とりたてて、太一くんの印象が強く残る芝居でもなかったし…。さらーっとあっさりで、なんだかなぁ。


舞踊ショー

太一くんは、ほぼ女形での舞踊。
流れはだいたいこんな感じ。

・RINの「胡蝶之夢」で太一くんソロ舞踊。
・あゆちゃんと女優陣の群舞。
・奈々さん「夢幻境」金秀姫（作詞作曲：中村泰士）
・太一くん鬼女っぽい女形と男性陣の群舞。
・陽之介さん白マント～太一くん中国剣士風で剣舞
・ゆっくん＋群舞
・太一くん花魁～フィナーレ

オープニングとフィナーレともに「胡蝶之夢」を使っていて、TVなどの宣伝でもこの曲を使っているし、7/2ごきげんの夢の舞もこの曲だったし、テーマソングなんですか？？？
舞台バックに使っていたLEDのモニタ映像とうまく融合していて、まるで「胡蝶之夢」のプロモーションビデオみたいだった。華やかで見ごたえあったなぁ。

奈々さんの「夢幻境」ソロ舞踊は素敵だった。しっとりした情感のこもった踊り。ドラマが描かれてるよなぁ。こういう踊りを、他の人でも観たいと思う。大ちゃんの女形も、そういう踊りだから好き。

太一くんの鬼女っぽい舞踊、これはテンション上がった。もろ好み系。髪型は、地毛＋エクステだったのかなぁ。なんか鬘っぽく見えなかった。でもあの短時間でセットできるとは思えないし。手には何か持ってたっけ。打ち掛けだけだったかな。ちょっと不満は伏せ目が多くて客席に視線がぜーんぜーん飛んでこなかったこと。まだ余裕がないのかなぁ。なのでいまいち萌え上がらずー。

ラストの花魁。キメのポーズが美しい！絵になるなぁ。
昼の部と違ったそうだけど、夜の部はここでも「胡蝶之夢」を使っていてメリハリのあるラストだったと思う。
衣装は、単体として見れば私好みの寒色モノトーン系なのだけど、これは花魁っぽくないよね…。で、返し襟の色が青。トータルで見ればこれも良いのか。でも花魁の衣装っていろんな色を使ってナンボって気もするな。和服に赤って大事な色！

すっかり男で大人になった太一くんだけど、今の年齢で出せる美しさを引き出した舞台だったと思いました。
できるなら、ツアー後半の公演も観てみたい。