南條隆とスーパー兄弟公演＠三吉演芸場 9/25夜

この日はラストショー「蜘蛛」が最大の目玉。

だって、五月御園座の「蜘蛛絲梓弦」を取り入れたショーだと聞いたんだもの。歌舞伎舞踊っ～。観たいっ～。

お芝居　「浪花恋しぐれ　桂春団治物語」
珍しく、隆さんが主役。酒にも女にもだらしない春団治の半生を描いたお芝居。
隆さん、似合ってる～。ちゃんと奥さん（にしきさん）がいるのに、会長の娘の蛍ちゃんを孕ませちゃって、しかも専属車引きの虎ちゃんが蛍ちゃんの相手だと嘘をついて…。めちゃくちゃですな。
虎ちゃんほとんどメイクしてない(汗)でも違和感無いわー。春団治や奥さんと対等にぽんぽん言い合う様子が自然でとてもいい。自由自在だねぇ。
美麗さんは、昔春団治と付き合って一子をもうけた昔の女。わー女形ーわーきれー。春団治が、幼いわが娘と対面して涙する感動の場面。
最後、春団治は肝臓か何かを悪くして病気で死んでしまうのだけど、死んだあとに幽霊となって登場。そして、ずっと先に死んでいた専属車引きの虎ちゃんと一緒に天国へ。虎ちゃん、「死人」って書いた三角頭巾かぶってる！笑える！美麗さんの側に近づいたらひっぱたかれて「季節外れの蚊が…」とか言われてる。美麗さん顔が笑ってたよー。面白かったー。最後はなんだかにぎやかなラスト。


舞踊ショー

まさとちゃん　「竹とんぼ」
この頃、顔つきがきりっとしてきてます。



美麗さん　女形



美麗さん　立ち




ラストショー　「蜘蛛」
五月御園座の亀治郎さんによる「蜘蛛絲梓弦」を取り入れた渾身のショー。
虎ちゃんが蜘蛛の化身。童、薬売り、土蜘蛛へと3変化。
私、勝手に、美麗さんが蜘蛛をやるんだと思ってました…。違ってました。でもこれは虎ちゃんが相応しいと思う。自己流だけどかなり自然に古典の動きが出来てるように見えるんだもの。凄いよなぁ。
童が意外と可愛い。案外と可愛い！正体を現しかけて、糸を放って揚幕から消えるときの変化と勢いにノックアウト。
薬売りの登場は花道に意識をそらしてフェイク。騙された！金時たちとの舞踊が自然に古典の動きになってて見ていて心地いい。
美麗頼光が四天王を従えて蜘蛛の住処へ。隈取メイクが迫力。ちゃんと舌も真っ赤に染めて、千筋の糸大放出。
もうね。凄いのよ。虎ちゃん！荒削りなところもあるけれど、いろんなことがちゃんと出来てる。嬉しくなってしまうじゃないか！

　
　

送り出しで虎ちゃんと話したら、昼の部は5変化やったそうな。黒留の芸者と、座頭と。そうそう、御園座でも観た！
ちょっとーっ。なんで夜はやらなかったのーっ。時間の都合なんてそんなの知るかーっ。
完璧バージョン観たかったよう。ようよう。ううう。
演出構成も音楽も全部、虎ちゃんが考えたそうな。すごいわー。音楽には新感線やらスーパー歌舞伎三国志やらPerdeski Cloyn、古典の長唄など織り交ぜて使ってました。カッコよかったなぁ。
いつか絶対に完璧バージョンみてやるぅ。