雪に願うこと

なんと抽選に当たり、映画「雪に願うこと」の試写会に行ってきました。試写会に行ったのは初めてだし、舞台挨拶を観るのも初めてだったので、少しドキドキ。
どんな作品なのかあまり知らなかったのですが、去年の東京国際映画祭で東京サクラグランプリ、主演の佐藤浩市さんがが最優秀主演男優賞、根岸監督が最優秀監督賞、そして観客賞と、4冠を達成した話題作だそうです。

上映前に、まず舞台挨拶。
伊勢谷さん、細い！佐藤浩市さん、若い！(衣装が)
キョンキョン、ちっちゃい！吹石さん、細い！
インタビュー内容は各スポーツ紙などに掲載されたので省略。

あらすじ
もとは農耕馬だったという輓馬（ばんば）たちが数百キロ以上もあるソリを曳きながら障害を越える、北海道の開拓精神が生んだレース“ばんえい競馬”。巨体を前かがみにしながらありったけの力を尽くす輓馬は、ときに歩みを止め、呼吸を整えながら、ゆっくりと確実に進んでいく。そんな馬たちに、つまずきながらも明日を見つめて生きていこうと奮闘するひとりの青年と家族の姿を重ね合わせた、日本映画の傑作が誕生した。

“ばんえい競馬”って初めて聞いたんですが、競馬と聞いて想像する、足の細いサラブレッドが走っているようなイメージとはだいぶ違いました。
足首が随分と太く、速さよりも力を求める競技のようです。泥臭いんだけど、素朴で暖かい。まだ夜が明けきらない厩舎で馬を調教するシーンで、馬の体から上がる湯気で真白になっている光景が印象的でした。感動しました。寒い気候であっても人と人との繋がり、人と馬との繋がりが密に感じられて心地よいです。

主人公の矢崎学は、東京で事業に失敗し、地元である帯広に逃げるように戻ってきた青年。世を動かすような格別大きな事件ではないけれども、本人にとっては一大事なわけで、そんな出来事が淡々と進行する中で、挫折から徐々に立ち直る姿が描かれていて好感を持てます。
寒い土地、雪に埋もれた土地にいると、きっと体から心から全てが清められるような気分になりそう。帯広という土地も良かったのだと思う。厳しい気候条件の中で生きているからこそ、逞しい。


あと思ったのは、小泉今日子さん演じるまかないのおばさんが作るご飯がうまそう！
ひと働きした後の、白いご飯に卵に納豆に焼き鮭の朝ごはんって、最高。