講談「細川の血達磨」

2/26　紀尾井小ホール

第1部　
　前座　「細川の福の神」旭堂南青
　講談　「細川の血達磨」前編　旭堂南左衛門

第2部
　トークショー
　　旭堂南左衛門、市川染五郎、片岡愛之助

第3部
　講談　「細川の血達磨」後編　旭堂南左衛門


3月から日生劇場で上演される「染模様恩愛御書」のプレイベントとして、講談「細川の血達磨」を聞こうという企画。
講談で聴いてみたかったんだよ～。とっても楽しかった！
出演者の染五郎さん愛之助さんのトーク付きという美味しいおまけもあり、満足満足。

講談「細川の血達磨」が今回の歌舞伎の原作かというと、厳密には違うらしい。
細川家の殿様、忠興公のときに起きた事件（どこまで事実かわからないけど）を、講談と歌舞伎それぞれで独立で話を仕立てて上演してきたそうで、どっちがどっちを元にしたということは無いのだそう。多少影響を受けたりしたのかもしれないけど。

第1部
若い前座くんの講談から。同じ細川家の御殿様にまつわるお話でした。

続いて、「細川の血達磨」前編。旭堂南左衛門さんは、前回の松竹座公演でも舞台に出演された講談師さん。肝臓と腎臓と腸を取り出してかんじんちょー！というのが忘れられない（汗）
今回の講談、台本を見ながらの語りでした。十八番の話だったら覚えてるのかもしれないけど、長い話を全部覚えるなんて無理だよねぇ。
前半は、横山図書が数馬の父を斬った因縁の事件から、数馬と友右衛門が出会い衆道の契りを交わすまで。
歌舞伎の筋と、大まかには同じだけれど、細かいところがいろいろ違う。
そうそう、あざみが出てこないんだよね。


第2部のトーク。
私服の染五郎さん愛之助さんと、南左衛門さんの3人。
染五郎さんは、博多座公演を終えてこの日の朝羽田着。愛之助さんは今月お休み。
舞台の話もあったのだけど、関係ない話もいろいろあって、けっこう笑ったなぁ。
細かくは覚えてないけど～。
記者会見やインタビューでは、必ず染五郎さん愛之助さん二人のプライベートの関係を聞かれるんですって。まぁ聞くほうも半分ネタでしょうけど、個別インタビューでもどの人からも聞かれると。みんな好きだねぇ。愛之助さんが「染五郎さんは素敵な奥様と可愛らしいお子さんがいらっしゃるのに、そんなことあるわけないじゃないですか、ねぇ」と言って、客席にいた染五郎さんのお子様たちに手を振って笑っておられましたが。
大阪松竹座では盆を使ったけれど、日生劇場には無いので、代わりに日生劇場の舞台装置を駆使して全く新しい演出を考えていますとのこと。稽古はこの翌日からとのことでした。
気になったのが、長崎ハウステンボスで、リアルかくれんぼをする番組を撮ったとかで、3月末放送予定、また詳細はお知らせしますとか。どんな番組だろ～どこの局だろ～？観たいよ～。


第3部
「細川の血達磨」後半。火事場のシーンと、その後数馬が敵討ちを遂げるまで。
火事場の語りの迫力はもちろんのこと、敵討ちの試合の場面も、緊迫感があって引き込まれました。
歌舞伎では、敵討ちのゴタゴタで火事が起こったことになっていましたが、講談では、火事で友右衛門が居なくなったあと、数馬が一人で敵討ち。試合の場で友右衛門の霊魂が現れ敵討ちに手を貸したということになってました。ふむふむ。


歌舞伎のお芝居を観るのがますます楽しみになってきました。
芝のぶちゃんも、前回と同様2役で出演するのもわかりました。やったー！