かつら合わせ

5月7日の藤曄会にて、「京鹿子娘道成寺」の所化を務めさせていただくのですが、先日そのかつら合わせをお稽古場でやって来ました。

いつものお稽古場の所作板の上いっぱいに、見慣れない道具がいっぱい。
そこでオジサマたちがいろんな作業をしてる。
あぁ～。職人の風景だなぁ～。
街で見かけたら普通の親父さんなんだろうけど、いろんな道具を手にカンカンと音を立てながら作業しているのを見ると、とても頼もしく感じる。
眺めているだけで、楽しい。

歌舞伎や日本舞踊で使う鬘は、金属製。
いくつか用意された大きさの型を頭にはめて、その人のサイズに少しづつ合わせていく。
だから、トンカチのカンカンという音がひっきりなしに聞こえてくる。

ただ、所化の鬘はすでにストックがいっぱいあって、その中から合うものを探すという作業をやりました。
箱に山積みの坊主の鬘。
鬘の内側に貼ってある紙に「○○年○月　歌舞伎座」とか「玉三郎○○舞踊会」とか「○年　二人道成寺」とか、書いてあるのがすっごく気になる。
この鬘って使いまわしているってことだよね。過去に歌舞伎座での道成寺の上演時に使われていたこともあるのかなぁ。
私が使うこの鬘、だれか知ってる歌舞伎役者が使ってたりしたのかなぁ～ｖｖｖ
なんて、楽しい妄想で一人爆走。

あと、衣装用の採寸。
「腕長いねぇ～。学校で立たされていっぱいバケツ持たされてたの？」って言われちゃった！！
今時バケツ持たせる学校は無いと思うけど(笑)
それにしても、そんなに私の腕は長いのぁ。

そんなこんなで、あっという間に終了。
実際に鬘と衣装をつけるのは当日になってからです。初めてのことで、楽しみなような不安なような。