――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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獅子虎傳阿吽堂 vol.5
2010年01月30日(土) 23:49:18
この会、かなり出席率良いです、私。番外編含め全6回中、5回観に来てます(^^)
今回もすごく楽しかった~!
亀井田中三兄弟のトークを聞いているだけで、面白くて癒されるんだよなぁ。
席も5列目センターブロック、段差の始まりで前も開けて非常に見やすく、幸せなひとときでした。うっとり。
今回もすごく楽しかった~!
亀井田中三兄弟のトークを聞いているだけで、面白くて癒されるんだよなぁ。
席も5列目センターブロック、段差の始まりで前も開けて非常に見やすく、幸せなひとときでした。うっとり。
壱 レクチャー
亀井広忠、田中傳左衛門、田中傳次郎、観世喜正
まず、三兄弟が登場して、会の趣旨などをトーク。相変わらず、なんかゆるーい感じなのがたまらなく面白い。広忠さんが真面目に畏まって喋っていると、「喋り方が変わってる」とか「テキパキ喋らないと時間押すから」とか弟たちに突っ込まれちゃって(笑)いぢめられてるよ~
演目解説。まず林英哲さん登場。元、鼓童のメンバーだったのが独立したんだそうですね。客席に背中を向けて大太鼓を打つスタイルは英哲さんが確立したんだそうです。本来の民族芸能での太鼓は、太鼓の左側から体を横に向けて両手で打つものなんだそうです。へぇ~トリビアだねぇ。
続いて、愛之助さん登場。傳左衛門さん傳次郎さんと歌舞伎トークに。1月の浅草の「元禄忠臣蔵」は台詞が多くて大変だった、難しい芝居だった、とのこと。確かに台詞多かったよ。4ページくらいずっと喋りっぱなしなんですって。実家は大阪だけど、1年のうち2ヶ月くらしか家に帰らず、その他はずっとホテル住まいだったそうです。大変だなぁ。活躍しているからこそでしょうけれど。今回は素踊りなんですが、普段化粧をして舞台に立つから、トークや素踊りなんかで素顔で出るのは恥ずかしいんだそうです。
ちなみに老松の唄は、国歌と同じ「千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔の生すまで」という部分があります。古今集の歌だそうです。後半は「松の太夫」で遊郭の風景を描くなど、俗な内容に変わっていっているんですが、これは歌舞伎が能と違って庶民の芸能であり続けたからでしょうとのこと。
最後に、高砂の謡レクチャー。講師は観世喜正さん。喜正さんて、進行もサクサクしていて、変に社交辞令でべた褒めもしないところがいいなぁと思いました。好印象。素のトークも初めて聞いて、親近感がわいた。ちなみに、愛之助さんと違って、能楽師は仕舞や地謡などで素顔で出る機会も多いので、面が無くても恥ずかしくないとのこと。
「高砂」は、神戸の高砂と大阪の住吉に生えている松が相生の松、つまり夫婦であるいう伝承を元にしていて、高砂の松が住吉へ、海に船を出して会いに出かける、その船が順風満帆で航行し、夫婦めでたく出会えるという事を寿いでいるんだそうです。知らなかった~なんておめでたい。いい話だ。こんな話を聞いたら、結婚式ではぜひこれを、と思ってしまう。
弐 宴
大太鼓:林英哲
笛:竹井誠
太鼓奏者・林英哲さん作曲の大太鼓の独奏曲「宴」です。
最初は厳かな印象の演奏。笛は能管?パーカッション的な力強い演奏で太鼓に合わせていました。
中間部で、英哲さんが演奏しながら歌ってました。詞なしのヴォーカリーズだったんですが、これがとても良かったなぁ。笛も篠笛みたいなのに変わって、メロディが主の演奏。指使いが速くてスゴイ!軽やかで華やかな印象。「宴」っぽくていいですね。
参 高砂
シテ:観世喜正
笛:栗林祐輔
小鼓:田邊恭資
大鼓:亀井広忠
太鼓:林雄一郎
謡の詞の内容が分かると、仕舞もなんとなく分かった気がするのが不思議。重厚なお囃子と地謡の音楽に包まれているだけで、なんだか幸せな気分。喜正さんの舞、重みもありながらスッキリしていて良かったです。けっこう背が高いと思うんで、重心が高めで、縦に長い印象。
広忠さん、熱のこもった演奏でした。ソウルフル!
地謡に武田宗典さんがいらっしゃった~以前「謡サロン」を受講した事があるので勝手に親しみを感じてます。ちょっとラッキー。
四 老松
立方:片岡愛之助
小鼓:田中傳左衛門
太鼓:田中傳次郎
笛:福原寛
長唄:杵屋利光
三味線:今藤長龍郎
以前、NHK「芸能花舞台」で片岡愛之助さんの舞踊を見て、すごく上手い!と思ったんです。歩いても周っても体の芯が全然ぶれなくて、節ごとに振りがぴたっと止まる。その精密さがすごかったんですよね。今回も見事な踊りでした。素晴らしい。基本はご祝儀物らしい男の踊りですが、途中に遊女の振りが出てきて、その部分は女形の踊り。うふ。素踊りで女形、いいわね~。
踊りがきちんとしている分、かえって遊びの部分が無さ過ぎて、ちょっとウキウキ感が無いかも…と生意気なことも思いました。そういう演目だからいいのか。私がウキウキワクワクするような踊りが好みってだけなのか…。
長唄囃子の音楽に包まれているのも、これまたなんて幸せな気分。ずっとこの時間が続いて欲しい!
長唄の杵屋利光さん、実は勝四郎さんの弟さんなんですよね。三人兄弟の末っ子。私、次男の三味線方の裕光さんと勘違いしてしまって、なんで三味線の人なのに唄ってるの~と思ったら別の弟さんでした(汗)亀井田中三兄弟と同じく、ここも男ばっかり三人兄弟で、三人とも長唄のプロになってるんだね。すごい兄弟だ。長男と三男が唄、次男が三味線。そして長男と次男はTHE家元の元メンバー。なんて面白そうな三兄弟。利光さんの唄、勝四郎さんに似た美声でした~。うっとり。
また次回も楽しみにしてます~(^^)
亀井広忠、田中傳左衛門、田中傳次郎、観世喜正
まず、三兄弟が登場して、会の趣旨などをトーク。相変わらず、なんかゆるーい感じなのがたまらなく面白い。広忠さんが真面目に畏まって喋っていると、「喋り方が変わってる」とか「テキパキ喋らないと時間押すから」とか弟たちに突っ込まれちゃって(笑)いぢめられてるよ~
演目解説。まず林英哲さん登場。元、鼓童のメンバーだったのが独立したんだそうですね。客席に背中を向けて大太鼓を打つスタイルは英哲さんが確立したんだそうです。本来の民族芸能での太鼓は、太鼓の左側から体を横に向けて両手で打つものなんだそうです。へぇ~トリビアだねぇ。
続いて、愛之助さん登場。傳左衛門さん傳次郎さんと歌舞伎トークに。1月の浅草の「元禄忠臣蔵」は台詞が多くて大変だった、難しい芝居だった、とのこと。確かに台詞多かったよ。4ページくらいずっと喋りっぱなしなんですって。実家は大阪だけど、1年のうち2ヶ月くらしか家に帰らず、その他はずっとホテル住まいだったそうです。大変だなぁ。活躍しているからこそでしょうけれど。今回は素踊りなんですが、普段化粧をして舞台に立つから、トークや素踊りなんかで素顔で出るのは恥ずかしいんだそうです。
ちなみに老松の唄は、国歌と同じ「千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔の生すまで」という部分があります。古今集の歌だそうです。後半は「松の太夫」で遊郭の風景を描くなど、俗な内容に変わっていっているんですが、これは歌舞伎が能と違って庶民の芸能であり続けたからでしょうとのこと。
最後に、高砂の謡レクチャー。講師は観世喜正さん。喜正さんて、進行もサクサクしていて、変に社交辞令でべた褒めもしないところがいいなぁと思いました。好印象。素のトークも初めて聞いて、親近感がわいた。ちなみに、愛之助さんと違って、能楽師は仕舞や地謡などで素顔で出る機会も多いので、面が無くても恥ずかしくないとのこと。
「高砂」は、神戸の高砂と大阪の住吉に生えている松が相生の松、つまり夫婦であるいう伝承を元にしていて、高砂の松が住吉へ、海に船を出して会いに出かける、その船が順風満帆で航行し、夫婦めでたく出会えるという事を寿いでいるんだそうです。知らなかった~なんておめでたい。いい話だ。こんな話を聞いたら、結婚式ではぜひこれを、と思ってしまう。
弐 宴
大太鼓:林英哲
笛:竹井誠
太鼓奏者・林英哲さん作曲の大太鼓の独奏曲「宴」です。
最初は厳かな印象の演奏。笛は能管?パーカッション的な力強い演奏で太鼓に合わせていました。
中間部で、英哲さんが演奏しながら歌ってました。詞なしのヴォーカリーズだったんですが、これがとても良かったなぁ。笛も篠笛みたいなのに変わって、メロディが主の演奏。指使いが速くてスゴイ!軽やかで華やかな印象。「宴」っぽくていいですね。
参 高砂
シテ:観世喜正
笛:栗林祐輔
小鼓:田邊恭資
大鼓:亀井広忠
太鼓:林雄一郎
謡の詞の内容が分かると、仕舞もなんとなく分かった気がするのが不思議。重厚なお囃子と地謡の音楽に包まれているだけで、なんだか幸せな気分。喜正さんの舞、重みもありながらスッキリしていて良かったです。けっこう背が高いと思うんで、重心が高めで、縦に長い印象。
広忠さん、熱のこもった演奏でした。ソウルフル!
地謡に武田宗典さんがいらっしゃった~以前「謡サロン」を受講した事があるので勝手に親しみを感じてます。ちょっとラッキー。
四 老松
立方:片岡愛之助
小鼓:田中傳左衛門
太鼓:田中傳次郎
笛:福原寛
長唄:杵屋利光
三味線:今藤長龍郎
以前、NHK「芸能花舞台」で片岡愛之助さんの舞踊を見て、すごく上手い!と思ったんです。歩いても周っても体の芯が全然ぶれなくて、節ごとに振りがぴたっと止まる。その精密さがすごかったんですよね。今回も見事な踊りでした。素晴らしい。基本はご祝儀物らしい男の踊りですが、途中に遊女の振りが出てきて、その部分は女形の踊り。うふ。素踊りで女形、いいわね~。
踊りがきちんとしている分、かえって遊びの部分が無さ過ぎて、ちょっとウキウキ感が無いかも…と生意気なことも思いました。そういう演目だからいいのか。私がウキウキワクワクするような踊りが好みってだけなのか…。
長唄囃子の音楽に包まれているのも、これまたなんて幸せな気分。ずっとこの時間が続いて欲しい!
長唄の杵屋利光さん、実は勝四郎さんの弟さんなんですよね。三人兄弟の末っ子。私、次男の三味線方の裕光さんと勘違いしてしまって、なんで三味線の人なのに唄ってるの~と思ったら別の弟さんでした(汗)亀井田中三兄弟と同じく、ここも男ばっかり三人兄弟で、三人とも長唄のプロになってるんだね。すごい兄弟だ。長男と三男が唄、次男が三味線。そして長男と次男はTHE家元の元メンバー。なんて面白そうな三兄弟。利光さんの唄、勝四郎さんに似た美声でした~。うっとり。
また次回も楽しみにしてます~(^^)
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