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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
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光田康典
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獅子虎傳 阿吽堂 vol.1
2005年09月23日(金) 02:02:39
獅子虎傳 阿吽堂 vol.1 ~ヤハイヤ~
一.囃子ワークショップ
  亀井広忠 田中傳次郎
二.歌舞伎囃子~音~
  笛 福原寛  小鼓 田中傳次郎  大鼓 田中傳八郎
  唄 松永忠次郎  三味線 今藤長龍郎・今藤龍市郎
三.舞と囃子による能楽五変化~神・男・女・狂・鬼~
  観世喜正  大鼓 亀井広忠  太鼓 大川典良
        小鼓 観世新九郎  笛 田中義和
四.舞踊 道成寺組曲
  藤間勘十郎  大鼓 亀井広忠  太鼓 田中傳次郎
         小鼓 観世新九郎  笛 田中義和

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舞台が、「山月記」のセットそのままだったんですよ。
宇宙空間を思わせる幻想的なセットは良いんですが、あのまま演るのかよ…。いろいろ苦労しただろうなぁ、という感じです。
舞踊は所作板敷いて欲しかった。

まずは兄弟のワークショップ。
本来は真ん中に傳左衛門さんがいるべきなんですが、玉三郎さんに拉致られて博多座にご出演中だそうです。
そっかーきっと玉さまの信頼も厚いんだろうなぁ~。なんだか嬉しい。
広忠さん、傳次郎さんが交互に楽器の説明、聴き比べをしてくれました。
大鼓なんですが、江戸中期に作られたものと明治初期に作られたものを両方聴き比べ、その音があまりにも違うので驚きました。当然、江戸中期のものの方が深みがあります。明治のものは奥行きのない平べったい響き。明治でもまだ足りないのか…。何て気の長い。
あと、焙じた皮と焙じてない皮の聴き比べもしました。焙じてないとやっぱり平べったいマヌケな音がします。「山月記」ではコミカルな演技に合わせて焙じて無い皮で大鼓を演奏したそうですよ。
続いて小鼓解説。湿らせてない小鼓と、湿った紙切れをくっつけた小鼓での聴き比べをしました。やっぱり湿り気を与えた方が深みのある音がします。皮の厚さは千円札くらいしかないんですって。薄いですね。素人が使うと皮をダメにしやすいので、お稽古用には違う皮を使っていると言っていたような気がします…(忘れちゃった~!)
それから、太鼓。構えの美しさを傳次郎さんが実践してくれました。姿が大きく見えるように、腰を立てて肩を張って腕をまぁるく構えるのが基本。これは佐太郎さんが厳しく叩き込んでそうですよね。
最後に、掛け声でお互いの呼吸を合わせる実践。広忠さんの大鼓と傳次郎さんの小鼓で、背中合わせに座って、三地(みつじ)を演奏してくれました。お互い信頼しているだけあって、同時に打つところでちゃんとタイミングが合うのは流石だと思いました。テンポが速くなってもピッタリあってる。気持ちいいな。

続いて、歌舞伎囃子。
京鹿子娘道成寺・勧進帳・二人椀久からのダイジェスト演奏だそうです。聴いても分かんなかったけど。
三味線が入ると、あぁ~かぶきだなぁ~って思います。なんだか心地いい。
歌舞伎囃子と能楽囃子の違いの一つって、手数の違いだと思います。歌舞伎囃子の方がテンポが速くて手数の多さで聴かせる部分が多い。
こういう、良い意味での技巧至上主義みたいなところって、やっぱり聴いていて華やかな印象がありますし、素直に「おぉ~すげ~速い~」と感動します。
歌舞伎囃子って、小鼓が囃子のリーダーだそうですよ。能楽囃子では大鼓がリーダーなんですけど。

その次は、能楽囃子。
神能、修羅能、鬘、物狂系、切能の順で演奏されたのですが、何しろ演目名がわからない。かろうじて、「三番叟」と「獅子」は聴いていて分かりました。広忠さんのCDで何度も聴いているからね。
観世喜正さんが紋付で仕舞。獅子は面白かったなぁ。観ていて分かり易いしね。

最後は兄弟の共演で「道成寺組曲」です。
立方は日本舞踊家の藤間勘十郎さん。まだ若くて、恰幅がよいけど女性の様な柔和な顔つきの方です。前に福助さんと一緒にテレビに出てた時、本気で女性かと思ってました…だって声も高かったんだもん。
道成寺ものと言えば小鼓一調の乱拍子なんですけど…。傳左衛門さんカムバ~ック!やっぱ観世新九郎さんじゃ物足りんかった。傳左衛門さんで乱拍子聴きたかったなぁ~。
勘十郎さんの舞踊、良かったです。鐘を振り返る所作が好き。だけどあのセットの上で踊るのはやりにくかっただろうなぁ。床も滑りが悪そうだし。可哀想に。ホントにお疲れ様です。


次回の獅子虎傳は2006年3月上旬、今度は傳左衛門さんも参加で三兄弟揃うそうです。
まさかこの邦楽コンサートシリーズが亀井田中兄弟で続けられるとは思わなかった。藤原道山さんとか、他の邦楽家が来るのかと思っていたのでオドロキです。
そうそう、その道山さんは客席に聴きに来てたそうです。
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コメント
波華さん、その節はありがとうございました。

能楽囃子は
三番三より揉出→神楽(スリ拍子)→安宅の男舞→序之舞(恋之舞)→善知鳥の翔→獅子
だそうです。
拙宅に笛方さんが来て書き込んでくれました♪
もとこ URL 2005年09月25日(日)16:09:08 編集
波華さん、もとこさん、こんばんは☆

先日はお会いしお話出来て、楽しかったです。ありがとうございました。

歌舞伎囃子は、凄かったですね!!!凄い!凄い!と心の中で叫んでいて、あっという間に終わってしまいました。

波華さん、例のチケット届きました。しかし詳細は、お話した通りです。お返事待ってます。
もとこさん!もとこさんのHP見ました!!笛方さんからのコメント、スゴイですね☆☆☆
はっぱ 2005年09月25日(日)21:21:48 編集
>もとこさん
こちらこそ、お世話になりました!
能楽囃子の順番、教えてくださってありがとうございます!
笛方さんの書き込みだなんて、凄いですねぇ~。きっと囃子方さんの間で評判になっているんでしょう、もとこさんのサイト。素敵ですね!

>はっぱさん
歌舞伎囃子はやっぱり華やか!という印象ですよね。聞いていて素直に楽しいです。
チケットの件、ありがとうございます!早速お返事差し上げますね。
波華@管理人 2005年09月25日(日)21:45:14 編集

初めましての方はぜひ自己紹介を。
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